子どもが40人で大人が1人。

2010年1月10日日曜日 ·

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ある学校の授業でのことだ。
当日は、予報を大きくはずして快晴だった。
あるクラスは、その日は何かの実験で、理科室で授業が行われた。
ところが運悪く、ガスが漏れていたのか薬品がこぼれていたのか・・・
理科室は爆発し、生徒達も巻き込んで、一切合切粉みじんにしてしまった。
後日、事故現場を片付けている最中に、いくらかの骨や肉片が見つかった。
それらを丁寧に運び出し、体育館に並べていくと・・・そう、教室にいた分だけの
白骨死体と余り物が完成するわけである。
生徒は全員が過去に歯科治療を受けており、歯形から確認できる限り全員分の
身元を確認することができた。
何人かは顔が残っていたので問題はなかった。
ところが、まったく奇怪なことだがどうも数が合わない。
生徒は39人で、教師が1人。
遺体は全部で41体、子どもが40人で大人が1人。
子どもが1人多い・・・
近所で行方不明になった子どもはいないし、他のクラスも人数が合っている。
検察官の1人が首を傾げている様子を見ると、他の検察官が唐突に叫んだ。
「なんだ、数が合っているじゃないか!」
翌日は、皮肉にも予報どおりの雨であった。


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