ある晴れた休日に彼女とドライブがてら、ちょっとした登山というか、高
原にハイキングにいきました。僕らは、だいぶ都心のほうに住んでるもの
で、青々とした木々や、よく澄んだ青い空がとても気に入り楽しい時間を
過ごすことができました。
彼女の作ってきたお弁当を食べた後、やはり若さのせいか、なんとなく飽
きてきてしまって、近くの林の中を探検しながらぶらぶら、することにな
りました。いろんな話しをしながら歩いていると、木と木の間に赤いテー
プがはってあって、けもの道のような狭い道につながっているのでした。
彼女は好奇心が強い人で、そのテープをたどってみようと言い出しまし
た。少し考えた後、そろそろ終わりにしようと思っていたし、もうすぐ日
も暮れそうだったので、「もうちょっとだけだよ」と言って彼女の後をつ
いていきました。
赤いテープは途中途切れ途切れになっている個所もありましたが、その
分、赤いテープで作った矢印がポツリポツリとあって、スムーズに最終地
点まで行くことができました。そこに着くまで、このテープはいったいな
んだろう?子供のイタズラだろうか?と考えていたのですが、その場所に
着いた時すべてがわかりました。テープの最後は、崖に続いていました。
このテープは飛び降り自殺の現場に続いていたのです。
そして、あのテープは警察の鑑識が作ったもの残りだったのです。飛び降
りた
と思われる箇所には赤いテープで二つのまるが描かれていました。崖は3
0m位の高さがあり、ゴツゴツした岩場になってます。恐怖を感じました
が、好奇心に負けて、ひょいと崖から下を見下ろしました。それは、彼女
も同じようでした。しかし、彼女が丁度真下を見下ろした時、
「 ドン 」という音があたりに響き。彼女は悲鳴をあげることもなく
人形のように落ちて死んでしまったのです。
友人は、そこまで話した後、彼の話を聞いていた壁に、こう付け足しまし
た。
「**********,************************************。
**********、
********!!!」
それから最後に一言。
「まぁ、俺が突き落としたんだけどな。」
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