決意を胸に、私は血塗られた大地を進んでいった。

2010年1月12日火曜日 ·

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私は選ばれた光の勇者。
6000年の昔、光と闇の戦いで封印された暗黒の神が闇の軍団と共に復活したの
だ。
仲間と共に戦い抜き、暗黒の神は消滅。
世界に束の間の平和が訪れ、仲間も私もそれぞれの故郷へ帰っていった。
しかしある日、私の屋敷が留守の間、闇の残党軍に襲撃されたという。
急いで、駆けつけると既に屋敷は紅蓮の炎に包まれていた。
中に飛び込み、生存者を探すが、誰も見当たらない。
炎をかいくぐり私の部屋に行き着くと、そこには私が以前作っていた未完成のタ
イムマシン
そして、その隣には仮面の男がいた。あいつは確か闇の軍団の炎使い。
「これはお前の仕業か?!」私は怒号交じりで問いかけた。
「そういうことになるな」仮面の男は冷徹に答えた
「屋敷の者達は?それに…」
「弟や恋人のことか?皆焼け死んだかな?いずれ分かるさ」
「おのれ!私の大切な人々を傷つけた罪は重いぞ!!」
「まあ待て、それよりもいいものを見せてやる」
「何?!この期に及んで」
「6000年前の歴史!真実を見せてやる!」
そう言うと仮面の男はタイムマシンを動かし始めた
「馬鹿な?!そのタイムマシンはまだ…!」
「行け!6000年前の世界へ!」
「うわぁ———!!」
私はタイムマシンが発する閃光に包まれていった
しばらくすると光がおさまり始めた。
周りを見渡すと屋敷はなく、荒涼とした大地、そしておびただしい数の死体
「これが6000年前の戦い…。本当に時を越えたのか。まさかあのマシンが動くと
は…」
だが、私には途方にくれている暇などない
「なんとか元の世界に戻らなくては。そして奴を必ずこの手で!」
決意を胸に、私は血塗られた大地を進んでいった。


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