139 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/01/20(水) 19:33:09 ID:TJLfg63X0
俺はある日駅のトイレで大の方をしてた
個室に入って間もなくノックの音が聞こえた
もちろんすぐにノックで返し、俺は俺のするべきことを始めた
1分くらいたってまたノックの音・・・。せっかちな奴だと思いつつ、ノックで返す
そういえばここのトイレは個室は1つしか無かった事を思い出した
そこを俺が使用中ということは俺が出なければ、永遠に外の男は入ることが出来ない
状況としてはトランプの7並べで6と8が全て俺に配られたようなものだ
そうこうしているうちにトイレにもう一人何者かが入ってきた音がする
その人物に並んでる男が話しかけた
「近くに他のトイレはないですか?」
「こっからだと少し遠いよ」
どうやら入ってきたのは掃除のおばちゃんのようだ。また男はノックをしてきた
「すいませんまだですが?」
今度はセリフ付きだ
「まだです」
俺は答えたが、ホントはもう終わっていた
男はおばちゃんと少し話したあと
「もう話してる余裕がなくなりました」
とのセリフを最後に会話は途絶え、おばちゃんもなかなか開かない個室を待つのが面倒だったらしく
他の掃除場所へと行ってしまったらしい
「すい・・・ま・・せん・・まだ・・で・・す・・か・・・ぁぁ」
「もうちょっとです」
と答える俺。そう、カードは全て我が手の内に有るのだ
ブリャリャリャリャッ
音が聞こえたのはその瞬間であった
俺は俺の仕事が終わったことを悟り、個室を出た
ソコには中肉中背の40代と思しきスーツ姿の男が立っており、俺を睨みつけていた
仕事中にウンコを漏らし、彼はこれからどうするのだろうか?音から察するにおそらく下痢である
外側にも滲み出してるだろう。そのスーツを着たまま彼はこれから会社に帰らなくてはいけないのでは無いだろうか?
彼の前途多難な人生に思いを馳せつつ、俺はトイレを後にした。
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