お父さんへ
ぼくは今十さいです。お母さんは三十七さいです。姉ちゃんは十二さいです。
みんな元気です。とくに元気です。リリーという犬が来たから
みんなよけいに元気です。でもお父さんの代わりには
ぜんぜんなっていない。いたずらばかりしてぎゃくに困らせます。
でも一つ代わりになっていることがあります。
ぼくが一人でるすばんをしているときでもリリーはいつもいてくれます。
だれかがいると安心します。
今ぼくはサッカーをやっています。すごくサッカーが大好きです。
お父さんは『笑点』の弟子になりたかったと聞きました。
だからぼくはきっとおもしろい人だと思います。
生きていたらいっしょにサッカーがしたかったです。
あと、おもしろいことしてほしかったです。お父さんはきっと変な人だと思います。ぼくはお父さんみたいにでっかくなりたいです。
でもお父さんみたいに白くなりたくないです。
今ぼくはたくさんの友だちがいます。ぼくはお父さんのこと
あまり好きじゃないけどサッカー選手になってでっかいはかをたててあげるね。
なんであまり好きじゃないのは、お父さんが死んだからです。
生きていたら、お母さんから聞いたとおりの人なら
ぜったい大好きだったと思います。
一度でもお父さんに会いたかったです。お父さんの代わりに
あしながの人たち、お母さん、姉ちゃん、リリー
みんないるからだいじょうぶです。
心配しないでね。
でも、お父さんに会いたいです。
ぼくは、お父さんがいないのはとても悲しいです。
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