20 名前:NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中 投稿日:2008/09/04(木) 08:04:03 ???
友達の高山君が当時、下り坂でホップ!ステップ!ジャーンプ!ってふざけてコケて
肘の骨骨折した上に頭打って気絶したのを見て以来、スペランカーの坂道で死亡するのも
何となく理解出来てからはスペランカーが良ゲーに見えた。マジリアル。まさにバーチャル。
21 名前:NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中 投稿日:2008/09/04(木) 08:09:07 ???
高山くんはふざけて水槽のスッポンに指噛まれてガチで病院行った事を考えると
マリオブラザーズで亀に噛まれて一機失うのも納得出来た。
高山くんのおかげで他にも
・身長より高い所から足を踏み外すと一機失う(ドンキーコング)
・ネコに大切な宝物(ビックリマンシールの入った袋)を奪われて屋根裏に隠される(マッピー)
・ツララが頭の上に落ちてきて一機失う(アイスクライマー)
…等々、ゲームの世界って言うのは実にリアルな世界観で出来てると言う事を学び取った。
31 名前:NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中[sage] 投稿日:2008/09/04(木) 17:06:56 ID:???
高山君の逸話はまだまだあって、ガチャポンのカプセルを黒くマジックで塗りつぶした物を
みんなに見せびらかした事があった。
「これなんだと思う?」
よく見るとひものような物が刺さっている。
「じゃじゃーん!ボンバーマンの爆弾です!マジで本物!」
花火用の黒色火薬をほぐした物を詰めたそうだ。
…マジで本物!じゃねーよ高山君、、、
33 名前:NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中[sage] 投稿日:2008/09/04(木) 17:16:38 ID:???
「しかも今からあのブロックを爆破します!」とか言って
空き地に置いてあったレンガを積んだものを指さす高山君。
さすがに子供心ながら「それはやべぇだろ、、、」と思ったが高山君はお構いなし。
颯爽と歩いていって地面にカプセル、いやボンバーマンの爆弾を設置、
100円ライターで火を付けた。
35 名前:NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中[sage] 投稿日:2008/09/04(木) 17:25:44 ID:???
長めの導火線だったためちょっと時間がかかった。
高山君が20メートルほど走って離れた。
「ボボン!」
どうやら火薬が湿気っていたらしく大爆発では無かったが
近所中に響く程の音だった。
しかもくすぶった火薬が20メートル離れた高山君のシャツ、半ズボンや足に飛び散ったので
熱さに大泣きしながら高山君はこちらに駆けてきた。
「やっべー!俺1機死んだ!1機死んだ!」
穴だらけになったシャツや半ズボン、小さな火傷の後が赤くなった手足。
音と煙に慌てて飛び出してきた近所の人々。
高山君はこっぴどく叱られ、学校では「花火を買ってはいけない」という決まりも出来た。
そして「ボンバーマンの爆弾はリアルでも非常に危険だ」という事も高山君のおかげで
強烈に味わう事となった。
37 NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中 :2008/09/04(木) 17:39:23 ID:???
他にも高山君がある日、
「メトロクロスやんねー?」と聞いてきた。
近所の廃工場にドラム缶が100個ほど放置してあり、
それを転がして遊ぼう、という誘いだったのだが。
もちろん他の友達も
(高山君がゲームごっこを始めると大抵高山君が酷い目にあうよな、、、)と
心の中では思っていたのだが、「うん、いいよ!」と笑顔で答えた。
「じゃあ俺ランナーなー!」とコーラの空き缶を立てて並べる高山君。
横にしたドラム缶を転がすために待機する俺たち。
「ぴーっ!ぴーっ!ぴーっ!ポーン!」
元気な掛け声と共にスタートした。
40 NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中 :2008/09/04(木) 18:14:12 ID:???
勢いよく走り出す高山君。
コーラの缶を上から縦に踏みつぶし進んでくる。
4個目で足首が内側にグキッとなった、、、転んだ。
もちろん俺たちは冷静に見守る。これくらい、いつもの高山君ならよくある事だ。
起きあがり5個目の缶は蹴り飛ばす。
…高山君、半分ヤケだ。痛かったんだね。
さぁ、俺たちの出番だ!
思いっきりの力でドラム缶を蹴り飛ばす。
中身がなにやらタプンタプン言ってるが気にしない。
彼はランナー。軽やかに飛び越えるはず。
…だったのだが、、、
41 NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中 :2008/09/04(木) 18:27:10 ID:???
砂利敷きの敷地内にゴロゴロ転がる石ころ。
そこを劣化したドラム缶(謎の中身入り)が勢いよく転がるのだ。
とがった小石の上に乗り上げた瞬間、ドラム缶に穴が空いた。
その穴から真っ黒な液体が飛び散る。
…どうやら燃料用重油のような物が残っていたらしい。
飛び越える直前に穴が空いたため、勢いよく縦一文字に重油を浴びる高山君。
ちょっと格好良かった。スーパーカーみたいなその模様が。
2個目のドラム缶は立ちつくした高山君の膝付近にクリーンヒット。
痛いやら黒いやらで呆然とする高山君の目には涙が光っていた。
まるでタイムアップになったメトロクロスのランナーのようだ。マジでリアル。
こうして「メトロクロスのランナーが必死に走る理由」の片鱗を僕たちは現実世界で理解した。
42 NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中 :2008/09/04(木) 18:29:49 ID:???
こうして考えると、理不尽に見えた当時のゲームも実に現実的で
いつ起こってもおかしくない出来事を基に作られていたんだなぁ、と思う。
高山君、今頃何のゲームごっこをしているんだろう。
…もう32歳か、、、
18 NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中 :2008/09/04(木) 07:38:09 ID:???
スーパーマリオの後だから半キャラ分位の落下で死ぬのが
とんでもないショッキングな事に見えたんだよね。当時は。
つか、下り坂でジャンプしたら死亡は、唯一の再評価不能ポイント。
48 名前:NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中[sage] 投稿日:2008/09/04(木) 23:14:56 ID:???
地元の友達に「高山君って今何やってるか知ってる?」と電話してみた。
2浪して東京の私立大学に進学したけど5年間在学したあげく学費滞納で除籍されたそうだ。
その後地元に帰ってきたらしいとの事だがそれ以上の事は判らなかった。
つーか誰も高山君に興味が無いらしい。
俺だってこのスレの>>18を読むまで忘れてたよ。
ごめん高山君。
給食の時間にカレー皿を頭に乗せて
「カレクック!カレクック!」みたいな事をやってたら案の定、床に皿を落として
罰としてカレー無し、昼休み中正座だった高山君。
ファミコンコントローラをテーブルに置いて
「五十連打ぁっ!!!」などといいながら両手で連打してたら
コードが引っかかって本体ごと床に落としたために床においてあった
ドラクエ3のデータが軒並み消えた高山君。
被害者のご冥福をお祈り申し上げます。
57 名前:NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中[sage] 投稿日:2008/09/05(金) 10:34:48 ID:???
高山君がハマってたゲーム
・算数2年 けいさんゲーム(高山君、小4の時)
・アトランティスの謎
・マインドシーカー
・ワープマン
・マイティーボンジャック
・頭脳戦艦ガル
うーん、、、、
70 名前:NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中[sage] 投稿日:2008/09/05(金) 16:33:15 ID:???
・高山君、エキサイトバイクを目指す
当時、小学生の間でスポーツ自転車が流行ったんだよ。
あの細めのタイヤでカマキリみたいなハンドルの。
友達はみんな憧れてたんだけど大抵高校生位にならないと買えなかった。
そんな中、高山君はスポーツ系でも「マウンテンバイク」を乗ってきた!
まだ全然その辺じゃあまり売ってなくて初めて見る代物だった。
「従兄弟の兄ちゃんが買ったから借りてきた!バイクみたいだろ!」
そして受け売りと思われる「斜面を登ったりジャンプしたりする」という説明をした。
「それ、エキサイトバイクみたいな感じじゃん!すげぇ!」と
お母さんのお下がり自転車を乗っている小林君が言うと
「そうだよ、あれくらいのことがこの自転車ならできるんだ!」と
胸を張って高山君は答えた。
早速近所の建設会社の資材置き場へと向かった。
今思えば小林君の一言は高山君の素敵想い出へのナイストスだったのかもしれない。
72 名前:NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中[sage] 投稿日:2008/09/05(金) 20:06:36 ID:???
「よーし!今からエキサイトバイクをしまーす!」
砂利や土やコンパネが積まれた前で誇らしげに高山君が宣言した。
高山君以外はママチャリや子供用自転車ばかりだったので
とりあえず積まれたコンクリート製品の上に腰掛ける俺たち。
「まずはスタートして最初の山な!」
そういってくちバイクをしながら土の山に向かう高山君。
60センチほどの高さの山を無難に乗り越えた。
おおー!と盛り上がるギャラリーを後目に
「次は大きな山です!ブロロロロロロロ!」と
1.5メートルくらいある土山へと漕ぎ出す。
途中でよたるも何とか頂上へ。
ガッツポーズをする高山君はきっと輝いていたと思う。
そこで小林君が一声掛ける。
「エキサイトバイクなんだからジャンプ!ジャンプ!」
実は高山君、手放し走行ですっ転ぶほどの腕前なのだが
俺は黙って見守った。
もしかしたら、、、もしかしたらマウンテンバイクなら、、、やってくれるかも知れないッ…!
そんな期待も込められていた。
74 名前:NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中[sage] 投稿日:2008/09/05(金) 21:43:59 ID:???
一瞬「マジかよ、、、」と言った表情を見せたが今はエキサイトバイクのプレイヤー
すぐに「よっしゃ!ジャンプな!」と言ってペダルに足をかける高山君。
グッとハンドルを引き上げ身を前に倒す。
次の瞬間、高山君は大ジャンプで高く宙を舞った!
…はずだった。
目の前で起きたのはまさに「転がり落ちるエキサイトバイクのそれ」だった。
見事に前から2回転ほどで着地。
いや、転落だった。「転がって落ちる」と書く典型的な転落だ。
鼻血がまるでオーバーヒートゲージの様に赤く顔を染めていた。
ブレーキレバーは曲がり、小さな反射板も折れた。
おでこも擦りむき、すでに満身創痍だ。
立ち上がる間もなく 襲い来る罵声と嘲笑。
負けるか!彼は高山 ちぎれそうなマウンテンバイクを
引きずり なお走った!自宅はあの家だ!
…もちろんこっぴどく従兄弟に叱られたらしいというのは言うまでもない。
その資材置き場は今はもうアパートが建っていて遊ぶスペースなんてないけど
あの時俺たちが学んだ「エキサイトバイクは危険なスポーツだ」という教えは
いつまでも心の中に残っている。
78 名前:NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中[sage] 投稿日:2008/09/05(金) 22:28:19 ID:???
・高山君、忍者ハットリくんになりたくてピーピヨピヨピヨピヨのまっき
ファミコンロッキーでハットリくん巨大化のテクニックが載ったので
それを真に受けて忍者ハットリくんを購入してきた高山君。
どう考えても無理だろう、、、と思っていたが高山君は純粋に裏技を試すべく練習していた。
成功しない事に業を煮やした高山君が取った行動は
「俺、忍者になる!」だった。
まずはおみやげ物の手裏剣を持ち歩くようになった。
2個しかないから投げない。
3つあったのだが、一個は学校の焼却炉に立てかけてあった木の板に投げつけて
跳ね返ってどこかへ行ってしまったから。
そして忍術である。
忍術「(自称)影走り」は高山君基準で会得したらしい。
忍術「影分身」は調子がいい日はイケるらしい。ずっと調子は悪かった。
忍術「ムササビの術」は1.5メートルほどの距離を飛んだ。
順調に忍術を会得していく高山君。
伊賀の里が憧れの場所だったらしい。
…しかし、悲劇は寒い冬の日にやってきた。
87 名前:NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中[sage] 投稿日:2008/09/06(土) 14:42:30 ID:???
高山君は寒風吹く中、薄手の長ジャージ一枚でみんなを日曜日の学校に呼び寄せた。
小脇に抱えているのは風呂敷包み。
…まさか、、、学校の屋上からムササビの術、、、?などと考えていると
「今から新しい忍術を見せます!これは凄いです!」と高山君が得意そうに発表を始めた。
つい先日も昼休みに砂場に穴を掘って土とんの術をやろうとして生き埋めになりかけた事を
俺は知っていたので別の意味で期待が膨らんだ。
「今からプールへ移動しましょう!」
そういって友達を校舎の後ろにあるプールへと先導した。
入り口のドア(鉄柵)を乗り越え、緑色の水を湛えたプールサイドに集まる。
「それでは発表します!水ぐもの術です!じゃーん!」
そう言って風呂敷包みを解き、中からなにやら取りだして頭上に掲げた。
手には魚屋で貰える発泡スチロールの箱の上蓋に穴を空け、ビニル紐を通して作った
かんじきの親分みたいなものが2個あるのみであった。
「これを使って今から水の上をスーイスイと歩きます!スーイスイと!」
そういうとビニル紐で出来た鼻緒に靴を引っかけた。
93 名前:NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中[sage] 投稿日:2008/09/06(土) 23:09:40 ID:???
発泡スチロールを足に、緑のプールへと足を踏み出す高山君。
少しの間、水面を片足でチャパチャパとやっていたが、やがて意を決したように踏み込んだ。
「にんじゅt、、、」
何やら言おうとしたが、沈んだ。
俺たちは助けるのが面倒なのと濡れるのが嫌なので眺めていたらほどなくして上がってきた。
ハットリくん、一機死んだな。
「やっぱ忍者への道はほど遠いかぁ、、、」
そういって高山君は緑色に染まったジャージを絞りながらクシャミをした。
今思うと高山くん、ほど遠いも何も一歩すら近づいてなかったよ。
94 名前:NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中[sage] 投稿日:2008/09/06(土) 23:23:13 ID:???
高山君はその後、まるで漫画のように風邪を引いて
肺炎も併発して、噂では死にかけたらしいけど
それは些細な事ですよね。
95 名前:NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中[sage] 投稿日:2008/09/06(土) 23:35:27 ID:???
・高山君、まさかのメタルマン!?
ある朝、高山君が得意げに話しかけてきた。
「今日は良いもの持ってきたぜ」
ランドセルの中から何やら取りだした。
「じゃーん!本物のメタルブレードだぜ!」
草刈り機の丸い刃をどこかで拾ったらしい。
確かにメタルブレード風な形だ。
あっちは丸ノコの刃だろうけど。
おでこに当ててメタルマンのポーズを取る高山君。
「ちゃらっちゃらっちゃー ちゃらっちゃらっちゃー ちゃらっちゃっ ちゃらっちゃっ ちゃっちゃっちゃらりら~」
鼻歌もばっちり決まっていた。
「ロックマンごっこやろうぜー」
正直、勘弁してくれ。そんなモノ喰らったら大ケガだ、、、
そう思いながらも高山君なら何かやらかすに違いないと思い、
俺は二つ返事でOKを出した。
96 名前:NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中[sage] 投稿日:2008/09/06(土) 23:44:37 ID:???
放課後、メタルブレードを投げてみるべく、焼却炉へと向かった。
立てかけてある板が仮想ロックマンだ。
「ほりゃ!」
板に当たった場所が結構凹んだ。
なかなかの威力に高山君は満足そうだ。
「へへ、これでいつロックマンが来ても負けないぜ!」
…高山君、君はワイリーの手下だったのか。
「ちょっと貸してよ」
俺が頼むと高山君は上機嫌で貸してくれた。
やっぱりメタルマンたるもの気前が良くないとな。しらんけど。
「ふん!」
なんと、見事に板に突き刺さった。
手裏剣の時も刺さらなかっただけに高山君は面白くなかったようだ。
「俺が今から本気出すもんねー!」
そういうと高山君は再びメタルマンの決めポーズを取った。
102 名前:NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中[ ] 投稿日:2008/09/07(日) 21:51:31 ID:???
高山君の本気メタルブレードをついに目にする事となった。
大きく振りかぶって目を閉じた。
精神集中のつもりだろう。
もし目の前にロックマンがいたら体力半分は持って行かれるくらいの時間が過ぎた。
「ほりゃ!」
全身のバネを惜しみなく使って投げる高山君。
すごい勢いで、、、
…コンクリート製の焼却炉に当たった。
全力で投げたメタルブレードはそのまま跳ね返り、高山君の足元に飛ぶ。
落下点はズック靴の甲だった。
「いってぇぇぇぇぇぇぇ!」
高山君はそういうと一気に靴を脱いだ。
靴下まで穴が開き、血がにじんでいた。
買ったばかりの靴にも穴が開いた。
「何故ワイリーステージのメタルマンはメタルブレードで大ダメージを喰らうのか?」という疑問が
一気に氷解したような気がした。
そりゃ痛いよな、あれじゃ。
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