ある学校の授業でのことだ。
当日は、予報を大きくはずして快晴だった。
あるクラスは、その日は何かの実験で、理科室で授業が行われた。
ところが、運悪く、ガスが漏れていたのか薬品がこぼれていたのか…
理科室は爆発し、生徒達も巻き込んで、一切合切こなみじんにしてしまっ
た。
後日、事故現場を片付けている最中に、いくらかの骨や肉片が見つかっ
た。
それらを丁寧に運び出し、体育館に並べていくと…そう、教室にいた分だ
けの
白骨死体と、余り物が完成するわけである。
生徒は全員が過去に歯科治療を受けており、歯形から確認できる限り全員
分の
身元を確認することが出来た。
何人かは顔が残っていたので問題はなかった。
ところが、全く奇怪なことだが、どうも数が合わない。
生徒は39人で、教師が一人。
遺体は全部で41体、子供が40で大人が一。
子供が一人多い…
近所で行方不明になった子供はいないし、他のクラスも人数が合ってい
る。
検察官の一人が首を傾げている様子を見ると、他の検察官が唐突に叫ん
だ。
「なんだ、数が合っているじゃないか!」
翌日は、予報どおりの雨であった。
もしもこの検察官の閃きと叫びを疑問に思うのならば
これを解決するのに少しばかりの閃きと知恵が必要となる。
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