1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 02:51:50.84 ID:kFd55KB60
アンパンマン「君もパンが食べたいのかな?」
リューク「いや……」
アンパンマン「ふ~ん、それじゃあ僕はパトロールにいってきまーす」
バタコ「いってらっしゃい」
ジャム「それいけ、アンパンマーン」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 02:53:59.27 ID:kFd55KB60
ジャム「それじゃあバタコや、パンを作ろうか」
バタコ「はい」
チーズ「あんあん」
リューク「なぁ爺さん、そろそろデスノートを返して欲しいんだが」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 02:56:25.89 ID:kFd55KB60
ジャム「おいしくなーれ、おいしくなーれ」
(パン生地をこねる)
バタコ「おいしくなーれ♪」
(パン生地をこねる)
リューク「おい、聞いてんのか……」
チーズ「グルルルルルル!!」
リューク「……また明日も来るからな」
(リューク、パン工場から立ち去る)
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 02:59:09.82 ID:kFd55KB60
ジャム「ふぅ……今日もなんとか追い返せた」
バタコ「もう一ヶ月以上ですものね」
クリームパンダ「ごめんなさい……僕があんなノート拾ってきちゃったから……」
ジャム「クリームパンダちゃんは悪くないさ」
ジャム「気にしなくていいんだよ」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 03:01:28.67 ID:kFd55KB60
~数時間後~
ジャム「焼けたぞ」
バタコ「それじゃあメロンパンナちゃんにクリームパンダちゃん、パンをみんなのところに届けてきてね」
メロンパンナ「は~い」
パンダ「いってきまーす」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 03:03:35.16 ID:kFd55KB60
ジャム「さて、バタコや。あれを」
バタコ「わかったわ」
(バタコ、二階に行って何か黒い本を持ってくる)
ジャム「それじゃあ、みんなも出掛けていったことだし」
バタコ「ノートに名前を書いていきましょうね♪」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 03:07:06.51 ID:kFd55KB60
ジャム「最近はおかしの国から届く砂糖の量が減ってしまったからなぁ」
バタコ「ケーキちゃんの名前でも書こうかしら?」
ジャム「いや、それよりもシュークリーム姫の方がいい」
バタコ「了解」
カキカキ
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 03:09:26.81 ID:kFd55KB60
~その頃アンパンマンは~
アンパン「最近はバイキンマンもいたずらしなくなったからな~」
アンパン「ここ一ヶ月くらいはずっと平和なんだよね~」
(アンパンマン、ニコニコ顔で空のパトロール中)
アンパン「♪♪~」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 03:13:27.30 ID:kFd55KB60
~その頃おかしの国では~
ソフトクリームマン「なぁなぁ聞いたか? シュークリーム姫がついさっき死んだらしいぞ」
フラッペちゃん「あたしも聞いたわ! なんでもシュークリームが干からびてミイラになってしまったそうよ」
ソフト「やっぱりおかしの神様の祟りなのかなぁ」
フラッペ「そうかもしれないわねぇ……」
アイスキャンデーマン「やっぱりジャムおじさんの言うとおりに貢物を出さなかったのがよくなかったんだよ」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 03:16:42.63 ID:kFd55KB60
エクレアさん「そうよそうよ、きっとそうなのよ~」
プリンちゃん「おかしの神様、きっと私達がお砂糖をお供えする量を減らしたから怒っているのよ」
フラッペ「でもそんな、神様とかって迷信なんじゃ……」
エクレア「迷信で何人も人が死ぬわけないわ~」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 03:19:47.36 ID:kFd55KB60
~次の日のパン工場~
トントン(ドアをノックする音)
バタコ「は~い、どうぞ入ってください」
リューク「……」
アンパンマン「おはよう」
リューク「ああ」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 03:22:41.68 ID:kFd55KB60
リューク「爺さん、おまえ昨日デスノートを使っただろ」
ジャム「いや~この目玉焼きはおいしいねぇ」
(みんなで朝食中)
バタコ「うふふ、その目玉焼きはメロンパンナちゃんが焼いたのよ」
メロン「あ……うん」
メロン(死神怖い……)
ジャム「よく焼けた黄身がトーストによく合う」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 03:26:47.14 ID:kFd55KB60
リューク「ここ最近、殺す人数が増えているようだがそろそろ……」
カレーパンマン「ふざけるな!」
しょくぱんまん「もう我慢できません!」
しょくぱんまん「どういうつもりかは知りませんが、おかしな言いがかりをつけて私達を困らせるのはやめてください!」
パンダ「そ……そうだ! ジャムおじさんがデスノートなんて使うわけないやい!」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 03:28:54.92 ID:kFd55KB60
リューク「だが現に、昨日おかしの国で何人も……」
バタコ「あなた達が殺したんじゃないの?」
リューク「え」
バタコ「あなた達死神はみんなデスノートを持ってるんでしょう?」
バタコ「きっとグルになって私達を嵌めようとしてるのね」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 03:34:54.10 ID:kFd55KB60
ジャム「ふむ……」
リューク「話にならねぇ」
ジャム「リューク君」
リューク「お? 初めて俺に話しかけてきたな」
ジャム「もうここにはこないでくれないかい?」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 03:38:04.50 ID:kFd55KB60
ジャム「私はね、絶対にデスノートを君には渡さないよ」
アンパン「ジャムおじさん……?」
ジャム「デスノートが一冊でも世の中から消えれば、その分被害者も減る」
ジャム「みんなもそのことはわかるね」
チーズ「あんあん!」
しょくぱん「確かにその通りです」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 03:43:53.90 ID:kFd55KB60
カレー「知ってるぞ! お前ら死神はデスノートを使っていろんな人を殺しまくってるそうじゃねぇか!」
パンダ「僕もジャムおじさんから聞いたもん! 死神は悪い奴らだって!」
リューク「……」
ジャム「リューク君、たとえ君が何度パン工場に来ても、私はデスノートを返さない」
ジャム「……もう一度言おうか?」
リューク「もういいわ……今日も帰りゃいいんだろ」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 03:46:58.23 ID:kFd55KB60
バタコ「違うでしょ!」
バタコ「"今日も帰る"、じゃなくて"今日から来ない"でしょ!」
メロン「し、死神帰れー!!」
カレー「死神でてけー!」
パンダ「帰れー!!」
リューク「……チッ」
(リューク、ドアを蹴って外に出て行く)
リューク(狸爺が……)
リュークは羽を出して空に飛んでいった
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 03:49:05.19 ID:kFd55KB60
アンパン「ちょっと言いすぎじゃなかったですかねぇ」
カレー「へっ、あいつぁ悪者なんだからこれくらい言われて当然でぃ」
しょくぱん「これに懲りて二度と来ないでいただければいいのですが……」
ジャム「ああ、そうなってくれたら嬉しいねぇ」
チーズ「あん!」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 03:51:22.07 ID:kFd55KB60
~数時間後~
アンパン「それじゃあパトロールにいってきまーす」
バタコ「いってらっしゃーい」
ジャム「それゆけ、アンパンマーン」
窓から顔を出して二人はアンパンマンを見送った。
ジャム「……さて」
バタコ「ノートノート♪」
バタコ「」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 03:55:00.31 ID:kFd55KB60
ジャム「あ、例の古文書も持って来ておくれ」
バタコ「はーい」
バタコはデスノートと古文書を二回から持ってきた。
ジャム「死の記録書のページは、え~と、ここか」
ジャム、古文書をめくる。
バタコ「何か調べごと?」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 03:57:47.66 ID:kFd55KB60
//バタコ「」:これはミス
ジャム「う~ん、そろそろリューク君もなんとかして消しておきたくなったんだよ」
バタコ「あら、ジャムおじさんも案外気が短いのね」
ジャム「はは、そういうバタコだってリューク君のことをうっとうしく思っていたんじゃないかい?」
バタコ「なんでもおみとおしなのね、ジャムおじさんってば」
二人「ははははは」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 04:00:08.49 ID:kFd55KB60
バタコ「でもたしか、死神はデスノートで殺せないはずよね」
ジャム「それが困ったところなんだよ」
バタコ「初めの時はアンパンチもすり抜けちゃったものね。物理的には殺せないのねきっと」
ジャム「何かいい手があればいいんじゃが」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 04:02:46.23 ID:kFd55KB60
ジャム「この古文書によれば死神は別の世界の住人らしいんだ」
ジャム「それで私達の世界には自由に出入りできるらしい」
バタコ「それでこっちからは死神に攻撃できないなんて酷い話よねぇ」
ジャム「ああ、全くだ」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 04:06:21.12 ID:kFd55KB60
ジャム「きっと死神を倒すには何か神秘的な力が必要だと思うんだ」
バタコ「そうねぇ……神秘的な何か」
ジャム「この古文書を読み進めれば何かが、少しは分かるはずなんだ」
バタコ「ジャムおじさんが本を調べている間に私は何をしたらいいかしら?」
ジャム「そうだねぇ、アンパンマン号の整備をしておくれ」
バタコ「了解」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 04:10:18.55 ID:kFd55KB60
バタコ、アンパンマン号がいつでも出撃できるように準備をする
バタコ「ノーズパンチよし……」
バタコ「釜戸ファイヤーもノーズドリルも点検OK」
バタコ「プロペラもライトもキャタピラもしっかり使えるわ」
~数十分後~
バタコ「そろそろジャムおじさんは何か発見したかしら?」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 04:12:09.71 ID:kFd55KB60
バタコ「ジャムおじさ~ん」
ジャム「おお、丁度いいところにきたね」
バタコ「何か言い情報が掴めたのかしら」ニコニコ
ジャム「ああ、この部分を見てくれ」
バタコ「何かしら?」
バタコ、ジャムの指差すページを読む
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 04:15:08.24 ID:kFd55KB60
バタコ「花之王国……これってフラワーランドの歴史に関する項目じゃない?」
ジャム「そうだよ」
バタコ「死神に関する話なんて載ってないんじゃ……って、あ!!」
バタコ、ジャムの指差す部分を読んで何かに気づく。
ジャム「ふふ、バタコにもわかったようだねぇ」
バタコ「うふふ、あたし達ったら今までこんなに簡単なことにも気づかなかったのね、おばかさん」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 04:17:46.92 ID:kFd55KB60
その後二人とチーズはアンパンマン号に乗ってフラワーランドへと飛んでいった。
ジェットエンジンで飛び進むアンパンマン号の速度は凄まじく、瞬く間に海を越えた。
僅か10分も経たない内にアンパンマン号は島国・フラワーランドへと到着した。
ジャム「着いたぞ」
バタコ「フラワー姫には私達が来ることを連絡しておいたわよ」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 04:20:50.01 ID:kFd55KB60
フラワー姫「ジャムおじさんにバタコさん、それにチーズさん」
フラワー姫「遠い所をわざわざいらっしゃいませ」
バタコ「お久しぶりです、フラワー姫」
ジャム「フラワー姫、それでは例のお願いを」
フラワー姫「はい……ところでジャムおじさん」
ジャム「なんでしょうか」
フラワー姫「今日はアンパンマンもメロンパンナちゃんもいらっしゃらないのですね。珍しい」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 04:23:37.51 ID:kFd55KB60
ジャム「はは、たまにはそういう時もありますよ」
バタコ「それより早く報告書を見せてくださいませんか?」
フラワー姫「あら、そうでしたね」
フラワー姫「ゆりさん、報告書をこちらに!」
ゆりさん「はいただいまお持ちいたします」
ゆりさんは王室の外に出て行った。
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 04:29:59.22 ID:kFd55KB60
数分後、三人の女性が王室に入ってきた。
ゆりさん「ただいま戻りました!」
フラワー姫「ゆりさん、チューリップさんにローズヒップちゃん。どうもご苦労様でした」
バタコ「ようやく持ってきたのね」
チューリップ「あの、こちらが水晶からの反応を感知した区域に関する報告書です」
ジャム「どうもありがとう」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 04:32:26.08 ID:kFd55KB60
ローズヒップ「ねぇねぇジャムおじさん、アンパンマンはいないの!?」
ジャム「はは、ローズヒップちゃんはいつも元気だねぇ、今日は私達三人だけだよ」
バタコ「それじゃあお邪魔しました。また今度お茶会にでも誘ってくださいね」
フラワー姫「はい……さようなら」
ローズヒップ「え! みんなもう帰っちゃうの! あたし折角おいしいローズヒップティーを入れてきたのに!」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 04:34:02.12 ID:kFd55KB60
ジャム「ああ、そういえばローズヒップちゃん、お茶を持ってるじゃないか」
バタコ「遠慮なくいただくわね」
三人はお茶の入ったカップを貰い、王室の外に出て行った。
そしてカップを手に持ったままアンパンマン号に乗り込み、そのままフラワーランドを飛び立った。
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 04:36:45.01 ID:kFd55KB60
バタコ「報告書が届くのに時間が掛かったのはきっとローズヒップちゃんがお茶をいれてくれていたからだったのね」
ジャム「そうかもしれないねぇ。ローズヒップちゃんはおっちょこちょいだから」
バタコ「うふふ、"ロ・-・ズ・ヒ・ッ・プ"ちゃんっと。死因は今晩寝ているときに窒息死……と」
ジャム「それじゃあ報告書を読んでみよう」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 04:41:50.32 ID:kFd55KB60
ジャム「ほほう、あの人は今、中華の国にいるようだね」
バタコ「え、私中華の国って苦手だわ」
ジャム「あの国の人たちはあまりパンを食べてくれないからねぇ」
バタコ「ジャムおじさんのつくったパンはとってもおいしいのにね……」
ジャム「まぁそういうこともあるさ。それでは中華の国に出発!」
アンパンマン号、戦闘機並みの速度で中華の国に到着。
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 04:47:59.97 ID:kFd55KB60
チャーハン王子「やぁやぁジャムおじさんにバタコさん」
バタコ「こんにちは、チャーハン王子」
ジャム「いやぁ、チャーハン王子、今日は急にお邪魔してすみません」
王子「やぃやぃ、そんなことないアルよ。おいらは別に小さいことは気にしないのです」
ジャム「ありがたいことです」
リャンメンさん「それでは水先案内役はこの私が務めさせていただくざます」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 04:53:22.23 ID:kFd55KB60
三人とリャンメンさんはアンパンマン号に乗り込んだ。
そして、リャンメンさんの案内で幾つもの山を越え、アンパンマン号は人気(ひとけ)の無い崖に到着した。
リャンメン「ここがジャムおじさん達の着たがっていた場所ざます」
ジャム「ありがとうリャンメンさん。それではここから先は私達だけで」
バタコ「あの、これ私達が作ったパンです。よかったらお帰りの途中で召し上がってください」
リャンメン「ありがたくいただくざます」
リャンメン「それではみなさん、またいつか会いましょう」
リャンメンさんは一人で暗い森の奥に消えていった。
ジャム「一人で帰らせて大丈夫だろうか」
バタコ「バイキンマンはもういないんだから安全よ」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 04:56:58.41 ID:kFd55KB60
三人の前にある崖は深い位置ほど幅が狭く、アンパンマン号では底まで降りられない状態だった。
ジャム「よし、それでは、ゆくぞ!」
バタコ「はい!」
チーズ「あん!」
三人は崖の岩肌を蹴りながら、三角飛びの形で下まで降りていった。
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 04:59:55.91 ID:kFd55KB60
//補足すると、ジャムおじさんとバタコさん、実は10mくらいジャンプできます
ジャム「ほっほっほ、よし、下に着いたぞ」
バタコ「はぁ……たまに運動するとちょっと疲れるわね、チーズ」
チーズ「きゃんきゃん!」
ジャム「ライトをつけるぞ」
三人は目にゴーグルを掛け、ライトで暗い崖底を照らしながら奥へと進んでいった。
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 05:03:42.41 ID:kFd55KB60
三人が進んでいった先には小さな洞窟があった。
ジャム、バタ、チーズの順に穴の中へと三人は入っていった。
そして、洞窟の最深部で彼らは遂にお目当ての人物に出会うことが出来た!
ジャム「おお、ようやく出会うことが出来た……」
バタコ「うふふふ、前にあったときはまさかこんな形で次に出会うとは思ってもみなかったわ」
ジャム「ははははははは、それじゃあ今度はリューク君のところに行こうか」
バタコ「リューク君の驚く顔が楽しみだわ」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 05:08:46.50 ID:kFd55KB60
~数時間後~
その頃、アンパンマン号は死神山の上空を飛んでいた。
バタコ「まあ綺麗、勇気の花がいっぱい咲いてる」
バタコ、アンパン万号の中から、真下の死神山山頂を眺めている。
ジャム「死神山の名物といえば勇気の花だからねぇ」
バタコ「アンパンマンのためにも何本か摘んでいきましょう」
ジャム「リューク君を見つけてからね」
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 05:12:27.29 ID:kFd55KB60
しかし、三人は死神山でリュークを見つけることはできなかった。
それもそのはず。死神山とは単に荒れ果てているだけの山で、死神が居る山ではなかったのだから。
結局三人はリュークに出会うことが出来ずにパン工場に帰ってきていた。
アンパン「今日は三人ともどこに出掛けてたんですか?」
ジャム「ん、勇気の花を少し切らしてしまっていてね」
バタコ「ちょっと遠くまで摘みにいってたのよ」
しょくぱん「それは大変でしたねぇ」
ジャム「な~に、みんなの苦労に比べればどうってことないよ」
みんな「ははははは」
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 05:14:11.66 ID:kFd55KB60
~翌日~
ジャム(リューク君の居場所がわからない……)
バタコ(今日も来てくれれば助かるんだけどなぁ)
バタコ(でもジャムおじさんがきつーく叱っちゃったし)
トントン
パン工場のドアがノックされた。
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 05:16:45.23 ID:kFd55KB60
リューク「……」
リュークがドアを開けた。しかし工場の中には入ってこない。
カレー「あ! てめぇまた!」
バタコ「カレーパンマン!」
カレー「え? バタコさん……」
ジャム(う~む)
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 05:23:43.54 ID:kFd55KB60
ジャム「みんな、聞いておくれ」
ジャム「今日こそリューク君ときっちり話をつけようじゃないか」
メロン「話しを?」
ジャム「そうだよ、メロンパンナちゃん」
ジャム「だからみんな、少しの間だけ私とリューク君を二人っきりにさせてくれないかい?」
しょくぱん「そ、そんな! ジャムおじさん、それは危険すぎますよ!」
カレー「そうだぜジャムおじさん! こいつがいつジャムおじさんを殺すか……」
アンパン「……みんな、ジャムおじさんの言うとおりにしようよ」
アンパン「きっとジャムおじさんならなんとかしてくれる。そうですよね、ジャムおじさん?」
ジャム「ああ」
ジャムおじさんは優しく微笑んだ。
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 05:25:15.60 ID:kFd55KB60
バタコ「私もついていくわ!」
バタコ、外に出て行こうとするジャムおじさんの後に続こうとする。
ジャム「いやいいんだ、バタコ。私が話をつける」
バタコ「ジャムおじさん……」
ジャムおじさん以外のみんなはパン工場に残された。
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 05:27:54.16 ID:kFd55KB60
メロン「ジャ、ジャムおじさん……大丈夫かしら」
パンダ「やっぱり僕達も一緒に行った方が……」
バタコ「いいのよ! ジャムおじさんは私達に危険がないようにって……」
バタコ「きっとそう思って一人でリューク君とお話ししに行ったのよ!」
バタコ、両手で顔を覆い、泣きながら訴えた。
チーズ「きゃう~ん……」
チーズは心配そうに泣き声をあげる。
アンパン「信じてますよ……ジャムおじさん」
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 05:32:54.59 ID:kFd55KB60
~森の奥~
ジャム「リューク君」
リューク「あ?」
ジャム「君はどうしてそんなにデスノートを返して欲しいんだい?」
リューク「……つまんねーんだよ」
ジャム「生きていれば面白いことなんて幾らでも見つけられるよ」
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 05:36:55.07 ID:kFd55KB60
リューク「お前の使い方がつまんねーってことだよ」
ジャム「一体何のことかな? 私にはさっぱり……」
リューク「しらばっくれるんじゃねぇ。てめぇが何度もデスノートに名前を書き込んでるのはわかってるんだよ」
ジャム「?」
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 05:40:04.10 ID:kFd55KB60
リューク「なんつーかなぁ、前のデスノートの所有者と比べたらお前の行動には面白みが無い」
ジャム「クリームパンダちゃんの前にも誰かデスノートを拾っていたのかい?」
リューク「あ……そんなことはどうでもいいんだよ」
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 05:42:59.84 ID:kFd55KB60
ジャム「ふむ……さてはリューク君、前はデスノートを使って何か楽しいことでもしていたんだね」
リューク「……」
ジャム「さしずめその様子だと……親しい友達にでもデスノートを渡してデスノートを使わせていた」
ジャム「そしてそれを見て君は喜んでいたのかな?」
リューク「……違う」
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 05:47:15.72 ID:kFd55KB60
ジャム「ははは、照れなくてもいいんだよ」
ジャム「誰だって恥ずかしいことの一つや二つあるからね」
ジャム「もっと言おうか?」
ジャム「たぶんね、リューク君はその友達がいなくなったから寂しいんじゃないかな?」
ジャム「その友達といるといろんなことにワクワクできたのかな、でも今は違う」
リューク「そいつはてめぇの妄想だ」
ジャム「そんなことないよ~」
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 05:51:20.98 ID:kFd55KB60
リューク「俺はてめぇの使い方が気にいらねえだけだ」
リューク「お前はデスノートの力に溺れず、デスノートにのめり込まず……」
リューク「自分の持った数ある道具の一つとしてデスノートを使いやがる」
ジャム「それこそ君の妄想だよ」
ジャム「さっきの続きなんだけどね、話すよ」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 05:54:45.00 ID:kFd55KB60
ジャム「君はその友達の大切さにその子が死んでから気づいた」
ジャム「きっとその子はすごく頭がいい子だったんじゃないかな?」
ジャム「だって、君が世の中面白いと思うくらいデスノートを使っていたんだからね」
ジャム「そう、たぶん……君は今」
ジャム「その子が居たころはもっと楽しかった。殺さなかったらよかった」
ジャム「そう思ってるんじゃない?」
リューク「なに!?」
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 05:57:07.01 ID:kFd55KB60
リューク「確かに月が居た頃は今よりもおもしれえことが沢山あった」
リューク「だが、なんで俺が月を殺したってお前が知っている?」
ジャム「へぇ~、その子はライトっていう子だったんだね」
リューク「質問に答えろ」
ジャム「勘さ」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 06:00:32.35 ID:kFd55KB60
リューク「てめぇ!!」
リューク、ジャムに掴みかかろうとする。
しかし、ジャムが2m先に横飛びしたために避けられる。
二人の睨み合いが続いた。
ジャム「ほらほら、そんなにムキにならないで。ね」
ジャム「デスノートはもう返すよ。返してあげるからね」
リューク「嘘をつくんじゃねぇぞ」
ジャム「だからここで待っててね。今から取ってくるからね」
ジャム「ちゃんとここで待っててね」
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 06:07:12.82 ID:kFd55KB60
~数分後~
ジャム「ただいま」
アンパン「ジャムおじさん!」
メロン「ねぇ、大丈夫だったの! 怪我は無い!?」
ジャム「大丈夫だよ、メロンパンナちゃん。心配しなくてもいいよ」
ジャム、パンマン達の後ろにいるバタコとチーズに何やら目で合図をする。
ジャム「それよりみんな、ほら、もうパトロールの時間だよ」
ジャム「クリームパンダちゃんも学校に行こうね」
パンダ「うん、それじゃぁいってきまーす!」
クリームパンダはカバオ君達と同じ学校へ向かった。
カレー「俺達はパトロールに行ってくるぜ」
しょくぱん「では私も」
アンパン「いってきまーす」
ジャム「それゆけ、アンパンマン、しょくぱんまん、カレーパンマーン」
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 06:09:52.18 ID:kFd55KB60
バタコ「うふふ、みんな出掛けちゃったわね」
チーズ「あんあん」
ジャム「さて、それじゃあアンパンマン号の出発だ」
すすめ~ すすめ~
ぼくらの、アンパンマン号~
Go! Go! Go! Go! Go!
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 06:14:18.56 ID:kFd55KB60
~数秒後~
リューク「爺が行ってから大体、八分か……」
リュークは森の中で一人たたずんでいた。
すると、空の上から何かが物凄い勢いで降ってきた。
リューク「ん?」
リュークは上を見上げた。
ギュオーーーーーン!!
巨大な何かがリュークに直撃し、地面を抉り、地下深くへと突き抜けていった。
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 06:19:44.95 ID:kFd55KB60
バギャーン!!
クレーターの近くの地面が爆ぜ、白い巨大な物体が飛び出してきた。
それは宇宙船仕様のアンパンマン号。
純白のボディに薄い桃色の羽。
本来真っ赤な鼻があるはずの部分から 削岩用のノーズドリルが突き出していた。
バタコ「敵性対象の生存を確認」
バタコ「やっぱり物理攻撃はだめだったのね」ガックリ
バタコはアンパンマン号内でセンサーの確認をしていた
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 06:22:52.12 ID:kFd55KB60
リューク「お、おまえら……」
木々は衝撃波で倒れ、周囲の地面はノーズドリルによって大きく砕かれていた。
そんな中で、リュークは無傷のままクレーターの端にある土山の上に尻餅をついている。
ジャム「ごめんごめん、待たせてしまったね。今度からは気をつけるよ」
チーズ「きゃわわわん」
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 06:26:57.26 ID:kFd55KB60
ジャム「ほら、ちゃんとデスノートを持ってきてあげたよ」
バタコ「リューク君、ジャムおじさんに感謝するのよ」
三人はアンパン万号の乗り込み口から顔を出してリュークを見つめている。
リューク「最後の最後で随分面白いことしてくれんじゃねぇか……」
バタコ「なんだかデスノートを返してしまったら真っ先に私達が殺されそうで怖いわ」
ジャム「まさか~」
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 06:31:09.28 ID:kFd55KB60
リューク「……」
リューク、無言のままデスノート目掛けて飛ぶ。
ジャム「バタコ」
バタコ「了解」
バタコがレバーを倒すとアンパンマン号の目の部分から強烈な光が発せられた。
七色に輝き、高速で色が切り替わるフラッシュの照射にリュークはひるんでしまった。
リューク「く……」
バタコ「あらら、厳密にはこれも物理攻撃のはずだけど……」
バタコ「けっこう基準があいまいなのね。死神って」
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 06:34:40.12 ID:kFd55KB60
ジャム「今だ! バタコ! チーズ!」
ジャムはリュークが止まったのを確認すると、チーズとバタコに合図を出した。
その合図に従い、チーズは緑の風呂敷の中から何やら黒い水晶玉を取り出した。
そして、それを受け取ったバタコは、両手でその水晶を抱え、右肩の上に乗せ、勢い良く両腕をふりかぶった。
黒い水晶玉は地平線と平行な方向に回転しながらリュークの頭目掛けて飛んでいった。
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 06:38:09.82 ID:kFd55KB60
リューク「う……」
リュークが目を開いた。
すると、リュークの目の前には音を立て、風を切りながら回転する黒い物体が飛んできていた。
リューク「馬鹿が、そんなもんで死神は……」
グギュアアアアアン!!
黒い水晶はリュークの体を通り抜けることなく、リュークの右目をすり潰した。
回転する水晶玉の表面がリュークの右頬から右眉にかけて抉った。
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 06:40:44.97 ID:kFd55KB60
バタコ「やったわー! 大成功よ、ジャムおじさん!」
ジャム「おお~! やったー!」
チーズ「あんあんあう~ん!」
顔を抑え、うめき声を上げながら地面に転がるリュークを尻目に、
三人はアンパンマン号の外に出て、手を繋ぎ輪になりながら踊った。
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 06:45:03.43 ID:kFd55KB60
リューク「う……ぎぎぎ、ど、どうして……」
リュークは顔の右側を左手で覆いながら立ち上がった。
ジャム「おや、どうしたんだい?」
バタコ「あんまり怖い顔しちゃだめよ」
リューク「何故お前らの攻撃が俺に……!?」
ジャム「私達の攻撃じゃないんだよ」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 06:47:01.27 ID:kFd55KB60
リューク「?」
バタコ「足元、そこ。足元」
バタコはリュークの足元を指差した。
それにつられ、リュークが下を向く。
リューク「う、うわあああ!!」
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 06:53:08.32 ID:kFd55KB60
リュークの足元には黒い沼が広がっていた。
リュークを中心に徐々に広がり続ける底無しの沼。
それの上にヒビの入った黒い水晶玉がぷかぷかと浮いていた。
リューク「こ、これは……」
リュークは羽を広げ、くるぶしまで漬かっていた足を沼から引き抜いた。
そして近くにあった倒木の上に降りた。
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 06:55:20.38 ID:kFd55KB60
ジャム「やっぱり死神同士だと何か感じ合うものがあるらしいねぇ、バタコや」
バタコ「そうねジャムおじさん。うふふふふ」
リュークが沼に気を取られているうちに、三人はアンパンマン号に非難していた。
ジャム「リューク君、はやく飛ばないと危ないよ」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:00:14.80 ID:kFd55KB60
リューク「し、死神同士だと!?」
リュークはアンパンマン号と同じ高さの位置を飛んでいた。
リュークが先ほどまで乗っていた木は既に沼の中に沈んでいる。
バタコ「あら、てっきり気づいたのかと思ったけど」
バタコはマイク越しにリュークに話しかける。
バタコ「残念だけど、これでもうあなたとはお別れなの」
209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:04:00.03 ID:kFd55KB60
ジャム「さぁさぁバタコや、ここにいては危険だからね。私達はパン工場に帰ろう」
バタコ「了解」
バタコがボタンを数回押す。
するとアンパンマン号のジェットエンジンが起動し、一瞬のうちに三人はパン工場へと戻っていった。
その場にはリュークと黒い沼だけが残っている。
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:07:10.86 ID:kFd55KB60
リューク「じょ、冗談じゃねぇ!」
何かを察知したリュークは全速力でその場から逃げ出そうとした。
しかし、その速度はアンパンマン号に比べて圧倒的に遅い。
そのため、沼の底に潜む彼女から逃れることはできなかった。
??「誰だ! そこにいるのは!!」
既に森中を飲み込んだ沼の中から、200m程はある巨大な白い腕が飛び出した。
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:08:01.88 ID:kFd55KB60
//白い腕→黒い腕
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:12:37.36 ID:kFd55KB60
リューク「うおおお!!」
横に急旋回することで、リュークは黒い腕に掴まれることを避けた。
??「その感じ……お前、こっちの世界の奴じゃないね……」
突如、黒い沼から二つの赤い柱が天に伸びた。
そして大地を揺らしながら、巨大な何者かが沼の水を滴らせながらリュークの前に姿を現した。
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:15:28.73 ID:kFd55KB60
~その頃パン工場では~
ジャム「赤ちゃんは、裸で、うまっれてっくる♪」
バタコ「どじょうも、裸で、蛙もはっだっか♪」
しっかし、た~べずに~は 生きられない
ひもじ~いこ~とは 我慢でき~ない~
ジャム「おいしくなーれ、おいしくなーれ」
バタコ「おいしくなーれ」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:18:25.84 ID:kFd55KB60
ジャム「釜戸にパンを入れて、と……」
バタコ「あとはパンが焼けるのを待つだけね」
ニコニコ顔の二人は机に座って時間を潰していた。
ジャム「それにしても、今頃リューク君はどうしているのかなぁ」
バタコ「そうねぇ、きっと私達の知らないところで元気にしているはずよ」
バタコ、にやけ顔で呟く。
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:20:29.87 ID:kFd55KB60
バタコ「ねぇジャムおじさん。死神って生物なのかしら?」
ジャム「ん、どうしたんだいバタコ」
バタコ「だって死神って、ず~っと食べないで居ても平気なんでしょう?」
バタコ「普通、私達だったら食べずにいたら死んでしまうじゃない」
ジャム「う~ん、そうだねぇ……」
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:22:38.83 ID:kFd55KB60
ジャム「まあ、そんなことはどうでもいいじゃないか」
ジャム「おいしいパンをつくって、みんなに食べてもらって……」
バタコ「"おいしい"って喜んでもらう。そうでしょ、ジャムおじさん」
バタコ「口癖になっちゃってるのね、もう」
ジャム「ははは」
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:24:31.96 ID:kFd55KB60
ジャム「そう……だから私のパンづくりを邪魔することは許されないんだ」
バタコ「私達に届けるお砂糖の量を減らしたり」
バタコ「パンの代わりにゲテモノをみんなに食べさせて、おなかいっぱいにしちゃうような人たちは」
チーズ「あ~ん」
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:25:37.80 ID:kFd55KB60
ジャム「それと、私の道具を奪おうとするいたずら坊やもね」
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:29:21.92 ID:kFd55KB60
~その頃きのこの国上空をパトロール中のアンパンマンは~
アンパン「んっ!」
アンパン「な、なんだ~あれは」
アンパンマンが目にしたのは、一面真っ黒になった森と山々を覆い尽くすように生えた巨大な茨だった。
アンパン「こ、これは大変なことになったぞ~!」
アンパンマンは遠くに見えるその場所へと向かった。
235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:32:27.06 ID:kFd55KB60
~その頃町では~
カバオ「うわ~助けて~」
しょくぱん「みなさん家の中に非難してください!」
カレー「この野郎! この野郎!」
町は地下から湧き出した巨大な茨に襲われていた。
そして、丁度町にいたしょくぱんまんは住人の安全確保を、
カレーパンマンは茨をカレーパンチで押しのけていた。
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:34:24.82 ID:kFd55KB60
~黒い森~
アンパン「やっぱり君だったのか!」
??「ふふふ、久しぶりだねえ、アンパンマン!」
山よりも大きな黒い巨人がアンパンマンを見下ろしていた。
それはかつてアンパンマンと何度も死闘を繰り広げた巨人であった。
242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:41:16.77 ID:kFd55KB60
アンパン「黒バラ女王! 君は確か、アンモナイト君がどこかに封印したはずじゃなかったのか!」
女王「ほーっほっほっほっほ! 気前のいい誰かさんがあたしをここまで連れて来てくれたのさ」
アンパン「な、なんだって!? まさかばいきんまんが……?」
女王「ふふ、はずれだよ。あたしを蘇らせてくれたのはお前のよ~く知っているや辛さ」
アンパン「一体誰がそんなことを!」
女王「おっと、これは言えない約束でねぇえ~」
250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:46:41.05 ID:kFd55KB60
アンパン「教えるんだ! 黒バラ女王!」
女王「あたしに命令するな!」
黒バラ女王の巨大な腕が振り下ろされた。
アンパン「う、うわぁ!」
女王「この世界は、あたしのものになるんだよ!!」
女王「お前を倒してね!」
女王の足元から無数の茨が槍のように突き出し、アンパンマンを襲った。
アンパン「うああ!! マントが破れて空を飛べない……」
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:49:10.45 ID:kFd55KB60
女王「それぇーー!!」
女王の指先から発せられた稲妻がアンパンマンに当たる。
アンパン「うわああああ!!」ピキピキ
アンパンマンは黒い鉄の塊になってしまった。
女王「ほーっほっほっほっほ。もうジャムはお前に新しい顔は作らない」
女王「これでこの世界にあたしを倒せる奴はいない!!」
255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:53:50.01 ID:kFd55KB60
~その頃クリームパンダは~
パンダ「ア、アンパンマンが……」
クリームパンダは偶然アンパンマン達の近くにいた。
パンダ「は、はやくジャムおじさんに知らせなきゃ……」
クリームパンダはすぐにパン工場に行こうとした。
しかし……
ゴゴゴゴゴゴ
256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:56:25.96 ID:kFd55KB60
パンダ(あ、あれ……どうしてこんなに早くアンパンマン号が?)
後ろから聞こえる突然の轟音にクリームパンダは身を潜めた。
すると、後ろからアンパンマン号がエンジンをふかせながら悠々と女王の元へと向かっていった。
パンダ(少し様子を見てみよう)
258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 07:58:52.02 ID:kFd55KB60
ジャム「黒バラ女王、例の件は?」
女王「おお、ジャム。遅かったなぁ」
バタコ「沼地を避けながら進んでくるのは大変だったんですよ」
女王「ふふ、仕方が無かろう」
ジャム「まぁそれは置いておくとして……」
女王「死神の小僧なら、ほれ、そこに」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 08:01:09.34 ID:kFd55KB60
黒バラ女王が指差す先には、アンパンマンと同じく黒い鉄の塊となったリュークの姿があった。
女王「この状態ならお前達でも壊すことができるだろう」
女王「煮るなり焼くなり好きにしろ」
ジャム「ありがとうございます」
バタコ「感謝します」ペコリ
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 08:04:01.44 ID:kFd55KB60
パンダ(三人とも一体何を話してるんだろう?)
クリームパンダは茂みに隠れながら三人を見ていた。
ジャム「全く、リューク君、君という子は……」
アンパンマン号から降りたジャムおじさんはリューク像の隣に立った。
ジャム「世話がやけるなあ!!」
バキィィ!!
凄まじい金属音が鳴り響いた。
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 08:07:32.13 ID:kFd55KB60
ジャム「ほいっ! ほぃっ! ほいっ!」
バタコ「この! えいえいっ!」
ジャムとバタコは雄たけびを上げながらリューク像を叩いた。
今の二人には普段の優しい面影は無い。
ジャムが踏みつける度にリューク像は砕け、
バタコがはたく度にリューク像は粉と成り、空に舞っていった。
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 08:22:17.90 ID:kFd55KB60
パンダ(あわわわわ……ジャ、ジャムおじさんにバタコさんが……)
ガサッ
バタコ「誰かいるの!?」
パンダ「きゃっ!」
ジャム「……」
ジャムおじさんは無表情でクリームパンダの方を向いた。
281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 08:26:46.53 ID:kFd55KB60
ジャム「バタコや」
バタコ「はい」
ジャムおじさんの指示で、バタコは飛んで逃げるクリームパンダを追った。
女王「ふふふ、お前も変わったな」
ジャム「そんな、私はなんにも変わっていませんよ」
283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 08:30:24.27 ID:kFd55KB60
ジャム(あ、そうだ。わざわざバタコを行かせなくても)
ジャム「ちょっと失礼します」
ジャムおじさんはアンパンマン号に乗ろうとする。
女王「待て」
ジャム「え?」
女王「そこにデスノートがあるんだろう?」
女王「あのパンダを消すのなら、あたしに書かせろ」
290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 08:38:46.14 ID:kFd55KB60
バタコ「待って~、クリームパンダちゃーん」
バタコ、ばたばた走りながらクリームパンダを追いかける。
パンダ「い、いやだよ! バタコさん、こないで!」
クリームパンダ、高度を上げて上へ上へと飛ぶ。
バタコ「もう、怖がらなくてもいいのに」
バタコ「とぅっ」
地面を蹴り上げたバタコが8mほど大ジャンプする。
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 11:00:45.73 ID:QVGbR04T0
バタコ「あら?」
大ジャンプしてクリームパンダに迫ったバタコ。
しかし、後一歩の距離で手が届かずに、真下へと落下していった。
パンダ「そ、そうだ。空に逃げれば怖くなんかないもんね」
クリームパンダは落下し続けるバタコを見ながらそう思った。
しかし、、
バタコ「マジパン☆ドジパン☆フライパン」
338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 11:04:04.73 ID:QVGbR04T0
ピシュンッ
パンダ「え!?」
ピシュンッ
それは信じられない光景だった。
落下していたはずのバタコの体は聞き覚えのある呪文と共に体勢を取り戻した。
そして何も無い空間を蹴るようにしてバタコが空を駆け上がってきたのだった。
バタコ「すぐに追いつくからね。クリームパンダちゃん」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 11:09:11.70 ID:QVGbR04T0
//ここからバタコ・パンダ描写が多め
パンダ「ど、どうしてバタコさんがマゴマジョちゃんの魔法を使えるの!?」
クリームパンダは逃げながら叫んだ
バタコ「うふふ、女の子はみんな魔法使いになれるのよ」
ピシュンッ ピシュンッ
パンダ「こ、こないで~!」
バタコ「悪いのは人の話を盗み聞きしちゃうクリームパンダちゃんなんだからね」
343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 11:13:04.19 ID:QVGbR04T0
パンダ(ほんとはこんなことしたくないけど……)
パンダ「い、いくぞー!!」
バタコ「?」
パンダ「グー! チョキ! パーンチの!!」
クリームパンダ、宙を旋回しつつバタコの方に頭から飛び込む。
パンダ「グーー!!」
//解説:クリームパンダの必殺技。
//クリームパンダの頭はグローブ状のクリームパン。
//その頭を握り拳の形にして、相手に突っ込むのです。
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 11:19:37.55 ID:QVGbR04T0
バタコ「とりゃーー!!」
しかし、バタコは突っ込んでくるクリームパンダの下に潜り込む。
そしてクリームパンダの体を両腕で掴むと激しい電撃を放出した。
パンダ「きゃーーーーー!!!」
バタコ「えい!!」
すると、バタコは感電して弱ったクリームパンダを地面に向かって投げつけた。
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm5375185
//この動画の2:52あたりでバタコの技を見れます(ジョーク)
350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 11:24:54.96 ID:QVGbR04T0
パンダ「あぅ……」
木がクッションになって助かったクリームパンダ。
しかし、顔が歪んでしまったために力が出ない。
バタコ「大丈夫よクリームパンダちゃん、痛いのなんかすぐにとんでいっちゃうから」
空中でバタコが大きく右足を上げた。
パンダ(こ、このままじゃ僕……バタコさんに殺されるの……)
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 11:27:36.94 ID:QVGbR04T0
パンダ「た、助けて……助けてー! ロールパンナおねーちゃーん!!」
クリームパンダが大きな悲鳴を上げた。
バタコ「マジパン☆ドジパン☆フライパン♪」
バタコが右足を下ろした。
その方向にはキラキラと輝く虹色の粒が放出された。
パンダ「う、うわああああああ!!」
354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 11:32:02.59 ID:QVGbR04T0
??「ローーラァーーッ!!」
シュババババン
バタコ「このリボンは!?」
バタコが放った魔法がクリームパンダに命中する直前に、クリームパンダは白いリボンによって別の場所に移動させられた。
ロールパンナ「大丈夫か、クリームパンダ」
パンダ「あ……あ、ロ、ロールパンナ、おねえちゃん……」
クリームパンダがさっきまで居た場所は紫色に変色し、ドロドロと溶け出していた
359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 11:36:44.35 ID:QVGbR04T0
//パンダちゃんは男の子です
バタコ(いやだわ……)
ロール「バタコさん、これは一体どういうことだ!」
ロール「何故貴女がこんなことを!」
バタコはにっこり微笑んで答えた。
バタコ「誤解よ、ロールパンナちゃん」
バタコ「私はいたずらしちゃったクリームパンダちゃんに……」
ロール「それでああなるというのか!?」
ロールパンナはリボンでバタコの魔法が当たった場所を指し示した。
360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 11:38:40.98 ID:QVGbR04T0
バタコ「む……」
バタコ「マジパン☆ドジパ……」
ロール「ローッルリボンッ!」
ロールパンナのリボンがバタコの口目掛けて飛んだ。
しかしバタコは紙一重でくるりとその攻撃をかわした。
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 11:41:18.01 ID:QVGbR04T0
バタコ「ひどいわ! ロールパンナちゃん!」
ロール「問答無用!」
シュババ
バタコ「きゃっ」
ロールパンナはバタコの全身をリボンで縛ろうとした。
しかしバタコが左手で防いだため、リボンは左腕に巻きついた。
バタコ「それっ!」
ロール「何!?」
バタコはリボンをたぐりながらロールパンナに近づいた。
365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 11:47:14.17 ID:QVGbR04T0
バタコ「喰らいなさい!」
バタコがポケットから何かを取り出し、ロールパンナの顔にぶちまけた。
ピンク色の粉末が辺りに漂った。
ロール「うっ!? こ、これは……」
ロールパンナの胸の青いハートが消え、赤いハートが強く輝き出した。
バタコ「それっ!」
力が抜けたロールパンナのリボンを振りほどくと、
バタコはロールパンナをクリームパンダのいる方へと蹴飛ばした。
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 11:49:05.61 ID:QVGbR04T0
パンダ「大丈夫!? ロールパンナおねえちゃん!!」
クリームパンダはロールパンナに駆け寄った。
ロール「あ……あうぅ」
ロールパンナは膝から崩れ落ち、ガタガタと震えだした。
パンダ「!?」
バタコ「あはははは」
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 11:51:13.82 ID:QVGbR04T0
バタコ「ロールパンナちゃんはね、バイキン草の力が無くなると」
バタコ「ただのか弱い女の子になっちゃうのよ」
パンダ「え!!?」
バタコ「貴方達はおねえちゃんおねえちゃんって言っていつもロールパンナちゃんを頼ってるけど」
バタコ「ほんとはロールパンナちゃんはメロンパンナちゃんの妹なのよ」
370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 11:53:44.78 ID:QVGbR04T0
バタコ「だから今日は貴方がロールパンナちゃんを守って上げなきゃだめよ、クリームパンダちゃん」
パンダ「え……嘘……だよね」
ロール「た、戦うのは、怖い……」
パンダ「う、うわあああああん!!」
クリームパンダはロールパンナの手を引き、森の中を飛んで逃げ出した。
372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 11:59:04.44 ID:QVGbR04T0
バタコ「バタカル・マジカル・レナマーレ……」
バタコ「リュウセイオチール」
バタコが左回し蹴りをすると、足の先から魔法の粉が飛び出した。
そして魔法の粉は進んでいった先で流星となり、森中に降り注いだ。
374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 12:01:43.59 ID:QVGbR04T0
~その頃~
女王「どうした? 早くデスノートを渡せ」
ジャム「あ……それは」
女王「あたしがこの世界を支配する。お前がパンを世界中に広める」
女王「こういう約束だったな」
ジャム「ええ、まぁ……」
女王「ならばお前がデスノートを持っている必要は無いはずだな」
376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 12:04:40.62 ID:QVGbR04T0
ジャム「で、ですがあれを手放すのはどうも怖いなぁ~……あはは」
ジャム「黒バラ女王にはデスノートは効きませんし、私が持っていても問題は無いんじゃないかな?」
女王「おどけてごまかすな」
ジャム「……」
女王「この場で貴様を森ごと叩き潰してやってもいいんだぞ」
379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 12:08:45.09 ID:QVGbR04T0
ジャム「ちょ、ちょっと待っててくださいね」
女王「早くしろ」
ジャムおじさんはアンパンマン号に乗り込んだ。
そして、中にいるチーズに指示を出すと、なにやら機械をいじり出した。
チーズ「あん!」
女王「ん? 何をしている!!」
そのとき、チーズはアンパンマン像を抱えてアンパンマン号に飛び込んだ。
ジャム「発進!!」
陸上走行型のアンパンマン号から羽が生え、ジェットエンジンが始動した。
382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 12:13:02.63 ID:QVGbR04T0
女王「待て!」
アンパンマン号は空の彼方へと消えていった。
女王「お、おのれえええ!! ジャムめ! アンパンマンを蘇らせてあたしを倒す気だな!」
女王「このあたしを利用しようなんて、許さないよ!!」
一切その場を動いていなかった黒バラ女王が重い足を動かした。
森を踏み潰しながら黒バラ女王はパン工場の方へと歩きだした。
385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 12:20:09.11 ID:QVGbR04T0
~その頃~
バタコ「バタカル・マジカル・テツパンチ!」
バキィィ
パンダ「きゃうん!!」
バタコの鉄の拳がクリームパンダの脇腹にヒットした。
ロール「あ……」
バタコ「男の子なんだからこれくらい我慢できなきゃだめよ~」
388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 12:27:04.65 ID:QVGbR04T0
女王「おのれ~ジャムおじさん!!」
ゴゴゴゴゴゴゴ
バタコ「な、何!? あ、ああああああ!!」
その時、バタコは凄まじい速さで歩く黒バラ女王に踏み潰された。
バタコは黒バラ女王がパン工場へ向かう道の途中に立っていたのだ。
黒バラ女王は自分にとっては蟻のように小さなバタコの存在には気づかず、そのまま歩みを進めていった。
392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 12:33:33.31 ID:QVGbR04T0
バタコ「かはっ!! あぐぅぅぅぅ」
下半身をすべて引きちぎられたバタコは地面の上で悶え苦しんでいた。
ロール「う……気持ち悪い」
バタコ「あぎゃああああああああ!! い、痛いよ~、ジャムおじさーーん!!」
パンダ「……」
バタコ「は、はははやく魔法……」
バタコ「ミンナモドール・カラダナオール・オナカナオール……」
バタコが呪文を唱え出したとき、クリームパンダが駆け出した。
バタコ「アシハエール・チモフエール・ゼンブ……」
パンダ「えい!!」
クリームパンダはバタコの口を両手で押さえた。
396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 12:36:12.87 ID:QVGbR04T0
バタコ「あが! あがががが!! あああああ!!」
呪文が唱えられなくなったバタコの体からは流れるように血が吹き出した。
バタコは鉄の拳をふるって何度もクリームパンダを殴りつけた。
しかしクリームパンダは決してバタコの口を離すことはなかった。
やがてバタコの体は動かなくなった。
402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 12:42:32.61 ID:QVGbR04T0
~その頃~
ジャムおじさんは新しい顔を作り、アンパンマンを復活させていた。
アンパンマンはアンパンマン号から飛び出すと、すぐに黒バラ女王の元へと向かっていった。
アンパン「アーンパーンチ!!」
女王「どわぁーーーーーー!!」
強烈なアンパンチが女王の胸元に突き刺さった。
黒バラ女王の鋼の体は、異常な衝撃を受けたことによって大きくへこみ、
真ん中からひびが入った。
女王「ぐぎゃーーーーーーー!!」
胸に入ったヒビが全身に広がると、女王の体はあっけなく砕け散った
405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 12:44:51.44 ID:QVGbR04T0
~アンパンマン号内部~
ジャム「ふふふ、これで黒バラ女王も退治されたことだろうね」
チーズ「あうん」
ジャム「やっぱり相性というものは大事なんだねぇ」
ジャム「アンパンマンなら簡単にやっつけられる黒バラ女王でも、下級の死神相手には無敵なんだから」
チーズ「きゃう~ん」
ジャム「さて、そろそろバタコを呼び戻そうか」
406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 12:46:37.44 ID:QVGbR04T0
ジャムおじさんはトランシーバーを取り出した。
ジャム「あー、あー、こちらジャム。バタコや、聞こえるかい」
ジャム「おーい、聞こえないのかーい」
チーズ「?」
ジャム「おかしいなぁ、この距離なら繋がるはずなんだが」
408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 12:48:21.04 ID:QVGbR04T0
ジャム「嫌な予感がする……」
チーズ「きゃう」
リューク「……」
410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 12:52:00.41 ID:QVGbR04T0
ジャム「あれ?」
リューク「……」
ジャム「あああああああ!!?」
ジャム、いつの間にかアンパンマン号の中にいたリュークに気づく。
ジャム「ど、どうして君がここに!?」
411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 12:55:11.84 ID:QVGbR04T0
リューク「アンパンマンのおかげだよ……」
ジャム「えぇ!?」
リューク「あいつがあの化け物を倒してくれたおかげで俺は元の力を取り戻すことができた」
リューク「鉄にされたままだったら俺のからだは粉のままだった」
リューク「だが、死神なら粉々にされたぐらいじゃ死なない」
ジャム「く、黒バラ女王の魔力が解けてしまったのか!!」
414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 12:56:20.75 ID:QVGbR04T0
リューク「さて……」
リュークの手にはデスノートがある。
ジャム「き、君! それを返したまえ!」
リューク「こいつは元々俺のもんだ」
415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 12:59:12.31 ID:QVGbR04T0
リューク「……」
黙ってジャムの名前を書こうとする。
リューク「ん」
しかし、ノートを開くと一番初めのページには、
でかでかとある人物の名前が書いてあった。
リューク「てめぇ……」
ジャム「うぴぴ……」
ジャムの表情が変わっていた。
焦り怯えていた先ほどとは打って変わり、にやにやと勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。
421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 13:11:12.90 ID:QVGbR04T0
ジャム「はは、ごめんねリューク君ちょっとお芝居しちゃったよ」
チーズ「あんあんww」
リューク「おい……」
ジャム「いや~チーズ、私の演技もなかなかだったろう?」
チーズ「あう~ん」うなずく
ジャム「しらたまさんに見せてあげたらきっと喜んでくれただろうね」
423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 13:16:02.85 ID:QVGbR04T0
リューク「ジャム:衝突死……命の星にぶつかって死亡」
リューク「こんなふざけた内容無効だぞ」
ジャム「ん? どこもおかしいところはなかったけど」
チーズ「あん」
430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 13:21:57.37 ID:QVGbR04T0
リューク「こんな馬鹿げた死因があるかって……ん、だが」
ジャム「私には宇宙人の友達も多くてね」
ジャム「今月中に命の星が、この星のどこかに降ってくることがわかっていたんだ」
ジャム「だから、その死因は全くありえないことではないんだよ」
ジャム「今月中に、偶然私に命の星が激突することは、ありえることなんだ」
431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 13:23:59.30 ID:QVGbR04T0
リューク「なんだと……」
ジャム「あ、そういえば今日は月末だったね」
チーズ「きゃうん?」
ジャム「デスノートでは他人を巻き込むことはできなかったね」
ボゥンッ
434 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 13:27:53.76 ID:QVGbR04T0
チーズ「」
リューク「!?」
ジャムおじさんがチーズの背中に手を当てると、
突然チーズが人形のように床に崩れ落ちた。
リューク「おまえ、まさか……」
ジャム「条件はこれでOKかな?」
436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 13:31:35.27 ID:QVGbR04T0
プルルルルルル
ジャムのポケットに入っていたレシーバーが鳴った。
ジャム「はい、こちらジャムです」
こてつじいさん「ああ、ジャムおじさん。命の星ですけど、先ほど地球に落下していくのを確認しましたぞ」
ジャム「ああ、それはなによりで。ご連絡どうもありがとうございます」
こてつじいさん「いやいや、お気になさらんでください」
ガチャン ツーツーツー
リューク「……」
440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 13:40:26.70 ID:QVGbR04T0
それは一瞬の出来事だった。
青い空から黄色い流れ星が降ってきて、アンパンマン号に直撃したのだ。
その星はアンパンマン号の装甲をぶち破り、ジャムおじさんの胸のど真ん中に命中した。
そして、ジャムおじさんの体の中でその星は爆発した。
アンパンマン号は跡形も無く吹き飛んでいた。
リューク「……これが、爺さんの最期、なのか?」
544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 19:51:04.26 ID:QVGbR04T0
起きた
546 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 19:53:06.57 ID:QVGbR04T0
夕飯食べる
556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 20:13:07.67 ID:QVGbR04T0
食べてきた
558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 20:20:55.03 ID:QVGbR04T0
ゴゴゴゴゴゴゴ
リューク「な、何だ……」
リュークの目の前にあるアンパンマン号の残骸が光出した。
??「むふふ、むふふふふふふ」
なんと、リュークの前に完全に修復され、新たな外見となったアンパンマン号が現れた。
ジャム「やあリューク君、ちょっと驚かせちゃったかな」
560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 20:26:54.86 ID:QVGbR04T0
ジャム「たぶんいろいろわからないことがあると思うけど」
ジャム「もう、君と会うこともないね」
ジャムはマイク越しに言った。
リューク(デスノートで殺された人間が、生き返るだと……)
ジャム「マグネットパワー、ON!!」
リューク「な!?」
アンパンマン号の鼻から強い磁力が発せられた。
ジャムの手によって磁石を内蔵されていたデスノートは、
リュークの手を離れると、アンパンマン号の鼻に張り付いた。
561 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 20:29:36.35 ID:QVGbR04T0
ジャム「これからはいつでもパン工場に来てもいいからね」
ジャム「私の代わりにアンパンマン達が出迎えてくれるさ」
ジャム「それじゃあね、ばいばい」
アンパンマン号はジェットエンジンで空の彼方へ消えていった。
アンパンマン号の影は一瞬で見えなくなっていた。
リューク「……ここまでやられると、、逆に」
562 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 20:31:12.99 ID:QVGbR04T0
~翌日のパン工場~
メロン「嘘よ! そんなこと!」
メロン「クリームパンダちゃんもロールパンナおねえちゃんも嘘ついてるんだわ!」
しょくぱん「にわかには信じられません」
パンダ「う、嘘じゃないよ! バタコさんが僕達を襲ってきたんだ!」
566 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 20:34:48.39 ID:QVGbR04T0
カレー「そんな、バタコさんがクリームパンダちゃん達を襲うだなんて……」
ロール「本当」
アンパン「でも、ジャムおじさんもバタコさんも、チーズも帰ってきてないのは気になるね」
しょんくぱん「あの死神が何かしたんじゃ……」
567 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 20:38:15.35 ID:QVGbR04T0
プルルルルルル
メロン「あ、電話」
メロンパンナ、二階に行って受話器をとる。
メロン「あ、もしもし……かつぶしまんさん?」
メロン「……え、アンパンマン号がおすしの国に?」
メロン「え……え?」
メロンパンナはかつぶしまんの話を聞くと、急いで下に降りて来た。
メロン「た、大変! お、おすしの国がアンパンマン号に襲われてるって!!」
570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 20:42:20.50 ID:QVGbR04T0
~その頃おすしの国では~
ジャム「照射」
アンパンマン号の二つの目から白いレーザーが発せられた。
すると、レーザーが当たった田んぼの稲が次々と小麦へと変わっていった。
てんどんまん「ああ~!! お、お米がおかしくなたざんす!」
かつどんまん「ひ~!!」
かまめしどんまん「おすしの国に遊びに来たつもりが大変なことに巻き込まれたべ~!」
574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 20:47:16.50 ID:QVGbR04T0
ジャム「お米なんておいしくない!」
レーザーをどんぶりまんトリオに発射した。
トリオ「ぎゃああああああ!!」
てんどん「あ、頭のどんぶりの中が……」
かつどん「Oh-shit……小麦粉だらけに……」
かまめし「ち、力が抜けていくべ」
581 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 20:54:37.14 ID:QVGbR04T0
ジャム「おいしいパンを~つくろう~」
ジャム「生きてるパンを~つくろう~」
赤ちゃんは、はだかで、うまれってくる
どじょうも、はだかで、かえるもはっだか
ジャム「だっけど、たーべずにーはー生きられなーい」
アンパンマン号によっておすしの国は小麦の国に変えられた。
583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 20:57:10.65 ID:QVGbR04T0
ジャム「いのちがけでーつくろうー」
ジャム「いのちのパーンを~~~」
アンパンマン達がおすしの国に着いたとき、既にそこにはアンパンマン号はいなかった。
そしてその後、アンパンマン達は一週間もしないうちに次々と謎の突然死をしだした。
数年後、パン工場にはジャムおじさん一人が住んでいた。
585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 21:00:44.94 ID:QVGbR04T0
~学校~
ジャム「やあみんな、お待たせ。おいしいパンを持ってきたよ」
カバオくん「あ、もう給食の時間だ!」
モン吉くん「ぼく揚げパンがいいな~」
ちびぞうくん「カレーパンがほしいぞ~」
みんながジャムおじさんの持ってきたトレイの周りに集まった。
そして嬉しそうにパンを持って自分の机に戻っていった。
588 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 21:03:32.31 ID:QVGbR04T0
みみ先生「はい、みんあ。ちゃんと一緒にいただきますをしてから食べましょうね」
みんな「はーい」
ジャム「それじゃあ私は他にもパンを届けなければならないところがいっぱいあるので」
589 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 21:06:31.18 ID:QVGbR04T0
ジャム「私はね、みなさんが私のパンだけをおいしそうに食べてくれれば、それだけで何もいらないんですよ」
終
600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 21:10:35.58 ID:QVGbR04T0
いのちのほし:解説
ものにいのちをあたえるおほしさまだよ。
アンパンマンとドーリィちゃんのからだのなかにもはいっているんだ。
602 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 21:12:02.74 ID:QVGbR04T0
リュークのその後:
生まれ変わったジャムおじさんは生後780日後までデスノートが効かない。
そのためとっとと死神界に帰ってしまいました。
リューク「退屈だ……」 アンパンマン「君、最近よく来るね」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1267725110/
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