僕は道を歩いていて、ときどきクスッと笑うことがある。
「ああ、自分は天下のジロリアンなんだ」と思うと、嬉しさがこみ上げてくる。
憧れの三田本店で食べてから2年。
初めて完食した日のあの喜びがいまだに続いている。
「ヤサイニンニクアブラ」・・・・・
その言葉を聞くと、僕は自然と身が引き締まります。
ジローラモの先輩方に恥じない自分であっただろうか・・・・。
しかし、先輩方は僕に語りかけます。
「いいかい?伝統というのは我々自身が作り上げていく物なのだよ」と。
僕は感動に打ち震えます。
「人が何をしてくれるかを問うてはならない。君が人に何をなしうるかを問いたまえ」
僕は使命感に胸が熱くなり、武者震いを禁じえませんでした。
でもそれは将来日本の各界をになう最高のエリートである僕たちを鍛えるための天の配剤なのでしょう。
日本を作りあげてきた先輩はじめ先達の深い知恵なのでしょう。
二郎を食して社会に出ることにより、僕たちジロリアンは伝統を日々紡いでゆくのです。
嗚呼なんてすばらしきラーメン二郎。
知名度は世界的。人気、実力すべてにおいて並びなき王者。
素晴らしい実績。余計な説明は一切いらない。
「好きな食べ物は?」と聞かれれば「ラーメン二郎。二郎は二郎という食べ物でラーメンに非ず。三田は三田の上に人を作らず」の一言で羨望の眼差し。
麺食のたびに味わう圧倒的なブランドの威力。
ジロリアンを貫いてきて本当によかった。
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