友人も何名かその後死んでしまいました。 ここから先は危険なので、読まないほうが良いかも知れません。

2010年1月12日火曜日 ·

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これは、去年の12月の出来事です。
友人も何名かその後死んでしまいました。
ここから先は危険なので、読まないほうが良いかも知れません。

僕たちは高校の仲間で富士の樹海に肝試しに逝こうかという事になり、5人でバ
イクに乗り12時ごろに樹海に到着しました。
かなり寒くて凍えそうでしたが、緊張していたと言うのもあって何とか耐えられ
そうな感じでした。
友人の相原が、じゃー逝って見ようか?と言い出し、デジタルビデオカメラを
持って僕らは暗闇の森の中に進んでいきました。
僕の原チャリから300Mぐらい奥に入ったときに、ガサ、ガサと誰かがこちらに向
かってくるような足音のようなものが聞こえ、僕が何か聞こえない?と言うと雄
一が、

つーか、かなり前からさ、俺たちの後ろから足音してんだけど・・・
気のせいだと思ってたけどおまえにも聞こえる?

と言い出し、少し様子を見ることにしました。
相原が、

動物来てんじゃねーの?

と言い出しましたが、足音のするほうを見ても誰も居ないし、動物なんて絶対あ
りえないような。しかもなんだかくさい。水槽でザリガニが死んで、腐ったよう
な匂いが風に乗って時々におう。
と思っていると、後ろ数メートルぐらいの距離でイキナリ"バチ"って鳴ったか
と思うと、男の声らしき"ウォォォォ"、"グロゥゥゥゥ"と言うような声
が・・・。

なんだ???と思いそっちのほうを見てみると、なんか人らしき者が・・・
なんか人が居るよぉとびびって居ると、スゥーと消えた。
出たと思うのも束の間、雄一が真っ先に逃げ出し、相原もそれに続きダッシュ。
後輩の遠藤、次に僕、後に送れて後輩の飯田もそれに続いてダッシュ。
逃げているときに思わず親父のデジカメを落としてしまった。
そんなことはもうどうでもいい、ひたすら逃げる。
少し開けたところで皆止まり。

相原:一体今のなんだよ?
遠藤:お化けじゃないんですか?
雄一:マジで?俺見て無かったよ。なんだか声が聞こえて相原が走るから。
飯田:やばいっすよ。帰りましょうよ。
僕:カメラ落とした・・・だれか、カメラ探すの手伝ってくれない?
雄一:どこらへんで落とした?
僕:逃げようとして直ぐだったから、あの変なのが出た付近だったと思う。
相原:てか、やべーだろ?俺はあそこいきたくね。
皆:・・・

と言うような会話が5分ぐらい続き、皆仕方無しにカメラを探しに戻ることにし
ました。
さっきの霊らしきものが見えるところまで来ると、急に皆の足が遅くなりまし
た。
僕はカメラ無くすと親父にすげー怒られると思い、何とかカメラだけはと言う感
情から一人だけ先に行くことに。

皆から50Mほど先に進んだところでカメラを発見。落ちた衝撃で壊れてないか
心配しましたが、赤いレコーディングランプも付いたままで問題なさそうでし
た。
少し安心したけど、"ガサ"と音がしました。僕は少し足早に皆のところに戻
り、

やっぱ、あそこなんか変だよ。まだ、足音するし・・・でも、バイクに戻るには
その付近を通るしかないよな?

怖すぎる。少し迂回をしていけないか?

と言う話になり、迂回することに。
足早に原チャリの地点まで進んでいると、臭い。凄い臭い。
直感的にここすげーヤバイかもしれないと感じていると、横に視線を感じてそっ
ちのほうを見た。
このとき僕は思わず
"うぁ"っと声を上げてしまいました。

何か、大き目の物体が木にぶら下がってる。
"うぉぉ!!"と相原も気づいたらしく、木にロープらしきもの1本でぶら下
がってる物体を見ていました。

相原:あれ、死体だろ?
雄一:ヤベーかなりヤベー
遠藤:両足が無い
僕:さっきのヤツってもしかして、この死体のなんかなんじゃ?
飯田:無言

となんだかんだ会話をしていると
"オ・・・・コ・・〜ス〜"と言う声が途切れ途切れに、人の声と分かるぐらい
にハッキリと・・・。
ヤベーヤベーと誰かが叫び、また、ダッシュで逃げました。

何とか、無事にバイクの場所にまでたどり着き、

相原:今のはかなりヤバイだろ?
遠藤:俺ももう帰りたいっすよ。

そのとき飯田が何か見たのかいきなり"ウァ〜ウァ〜"と言い出し、しゃがみ込
んでしまいました。

相原が飯田をどうした?おい、どうした?だいじょうぶか?となだめていると、
そのまま気絶しているようでしかも口から泡吹いている状態。

このままにして置けないので、飯田を皆で介抱する事にし、10分ぐらいかけて
何とか意識を取り戻した。
僕は、バイクのメット入れの中にしまってあったジュースを飯田に飲ませた。
皆もただ事じゃないと感じているようで、直ぐに撤収することにしました。
ですが、なんだか飯田の挙動が以前に比べ変な感じになってる。

その後の帰道の出来事で飯田が死ぬことになるとは。

皆普通にバイクに乗り、問題も無い感じで進みトンネルに差し掛かった時にバ
ガーン、ドチャ。
かなりでかい音が。
なんだ?トンネル見てもなにもぶつかった形跡も無いし???
皆がトンネルの出口に向かって走っていくのが見え、その尋常じゃないのを見て
事故と直ぐに理解しました。
飯田のバイクが、トンネル入り口の壁に激突して大破している。
かなり状況は酷く、飯田の顔がグチャグチャに潰れてしまい、顔だと認識できな
い程に。

飯田はそれでもまだ生きているようで、手足をバタバタさせながらもがいてい
る・・もう見てられない。

その時、上から何かがドスンと落ちてくる音が。
なんだ?と見てみると、何もない。
直ぐに、近くの公衆電話まで走り警察に連絡したが、警察と救急車を待っている
間に飯田は動かなくなってしまった。
その後警察で色々と事情を聞かれ、親に迎えに来てもらい帰宅した。
警察にはさすがに、肝試しで樹海にいって死体を発見したなんてばれると凄いこ
とになるので、ツーリングと言うことにした。
こんな事になってしまい、皆気が重かった。
次の日親父から呼ばれて説教かと思っていると、そこには昨日撮影したデジカメ
があり、親父はそれを見たらしく何か変なものが映ってるといい事情を話すこと
に。

僕も見たくは無かったが、見てビックリした。
カメラを落とした時に、僕らの逃げるところが撮影されていて、その後、数秒間
経って誰か分からないが、カメラを持つ者が居たらしくカメラがフワフワと上に
移動している。

なんだ?????あの時は確か皆逃げるのに必死だったし、カメラを落としたの
も知ってるのは僕だけだと思う。
しかも、逃げてるのに戻ってカメラ持つ人間なんて絶対居ないはず・・・?
と思っているとかなりかすれた声で"オマエタチコ〜ロ〜ス"と聞こえ、手をは
なされたかのようにカメラが落下していく。
そして地面に埋まったのかライトが消えたのか分からないが、画面が真っ暗に
なったと思うと、ぱっとどこか見知らぬ風景を撮影しているシーンに。
うぁ、これは、飯田が事故死したあのトンネルだ。

次にノイズが酷くなり池を写しているシーン、ビルのような建物、踏切り、道
路、森、火事のようなシーン、最後にどこかの会社の受付みたいなのを写してい
るシーンが幾つか流れ、暗闇に戻った。それらのシーンには必ず足の無い黒い影
が入っている。
その後から、僕の部屋でバチ、バツというラップ音や金縛りに悩まされることに
なった。

ビデオを見た日は、夜中目がさめるとバチバチバチバチバチバチと言うような電
気がスパークしたような音がして、真っ赤な光が部屋中に見える事もあった。

飯田のお葬式の時にビデオの内容が変だということを伝え、皆で見ることになっ
た。
相原、遠藤が来たが、雄一が何時まで待っても来ない。家に電話しても出かけた
と言われる。
多分こっち向かってるんだろうと言うことになり、そのままビデオを見た。
かなり皆ショックを受けたようで、相原はバイクに乗らず押しながら帰った。
それ以来雄一は学校にも来なくなったし捜索願も出された。

沼で雄一の死体が見つかったのは5日後ぐらい先だった。
どうもビデオを見るために僕の家にやってくる間に、そのまま5日間行方不明に
なったと言うことになる。
警察の人も色々調べたらしいが、なんでこの時期に池に入ったのか分からなかっ
たようだった。上着を脱ぎ捨て、そのまま池に入っていたらしい。
警察側では、受験のストレスにより精神的におかしくなり、自殺したと言うこと
で処理された。
その後は学校も卒業し皆バラバラになったが、相原がビルから飛び降り自殺した
と知ったのは今年の8月だった。

あのビデオにあった、ビルと全く外観が同じビルで飛び降りた。

そして今この文章を書いている僕。

残ったのは、遠藤と僕になる。
いまだにラップ現象は収まらず、このまま行くと殺されるのかと思うと怖くてど
うしようもなくなる。
親父はなんだかこの頃変になってしまい、会社も辞めて酒ばかりを飲んで独り言
が多くなっている。
自殺という言葉も言うようになった。
これからの僕は一体どうすればいいんだ。

ビデオをインターネットで公開します。霊感の強い人が何か助言してくれると良
いのですが、僕たちは5人しか居ません。がこれに映っている
足の無いビデオは20シーンを越えています。これを見てどうなっても僕は責任を
とることが出来ません。公開していいものかどうか迷います。


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