175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[sage] :2010/02/18(木) 03:00:54.66 ID:hctYOxvw0
これは今から10年以上前の話です。
当時中一だった俺と友達はある公園で遊ぶことになった。
田舎だからゲーセンの一つもなかったからね。
ロクな遊び場もない田舎なのでここは先輩たちが隠れてセックスをするス
ポットだった。
公園には俺たちの他に爺さんが落ち葉を集めて掃除をしていた。
陽が翳りだしてさあ帰ろうかという頃になった時に爺さんのほうから声を
かけてきた。
「わしの家に泊まらんか?」
俺は見ず知らずの老人からの唐突の申し出に戸惑った。
だが、他の皆は何も気に留めず、むしろ心を踊らせていた。
爺さんの家は古びた二階建ての一軒家。
部屋の中に上がると薄暗い電灯で異様な空気が漂っていたが、他の皆は何
も感じていないようだった。
ただならぬ危険を感じた俺は爺さんがいない間に帰ろうと諭したが、止め
れなかった。
俺以外の4人は親に連絡をするということで爺さんの家の電話を借
りて電話をする。
1人は許しが貰えずに家に帰る事になったが他の3人は泊まること
に…。
翌日。3人はちゃんと学校へ来ていたのでホッと安堵した。
しかし、気になったので昨日のことを聞かずにはいられなかった。
「え?いや別に…何も…」
俺は何度もしつこく追求したが3人は言葉を濁しながらこの話題を
避けるようになる。
目は虚ろになり、表情はどんより曇り空。一体何があったのだろうか?
3人は次第に不登校になり、中三の頃には完全にクラスから姿を消してし
まった。
今は彼らとも会うことはないので真相は闇の中だ。
最近、あの公園に行ってみたが、爺さんどころか人っ子ひとりいなくて閑
散としていた。
そして、あの家はカーテンが堅く閉ざしていて中を伺うことは出来無い。
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