高校の英語教師だった友人が、自分の見た不思議な夢の話をしてくれたことがある。
「おれは天の川のほとりに立っていた。天の川といっても、
夢の中で天の川だと理解しているだけの普通の川だがね。
川に沿って歩いていると、なぜかそこに神殿があった。
パルテノン神殿みたいなやつ。
名所めぐりみたいな気分でそこを歩いていると、
いくつ目かの神殿で蟹の群れに襲われたんだ。
小さなやつ、大きなやつ様々だったんだが、そいつらがたくさんいて、
まるで地面が動いているかのようだった。蟹はおれの体にとりつくと、
おれの肉を食べはじめた。夢だからか痛みはなかったが、
骨が剥き出しになるぐらいに食い荒らされた。
目が覚めた後、嫌な汗でびっしょりだったよ」
その友人は、その後しばらくして体調を崩し、病院で亡くなった。
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