大学生になって初めてのクリスマスが訪れようとしていた。
大学に入ったら彼女を作ってやる、なんて意気揚々としていたのだけれど、
残念ながら今年も独りで、それどころかバイトでベリー苦しみますを過ごすことになりそうだ。
そろそろ年賀状を出さないといけないわけだが、
数人住所がわからなかったので、講義が終了した後、聞いて回った。
大学で知り合った友人Iについては、最近学校にも来ていないので、
メールして聞くことにしたら、すぐに返事が返ってきた。
『××町8-5 グリーンハイツ星野L館 16-13-5室』
お、生きてる生きてる、とか少々不謹慎なことを思いつつも、安心していた。
今度は電話をして、近況を聞くことにしたが、電話には出なかった。
おかしいと思いながらも、バイトに遅れるのでここで切ることにした。
帰ってきてから携帯の電源を入れ、切ったすぐ後にIからメールが届いていた。
『やっほー^^14日あいてる?
さつき思いついたんだけど遊びに行こうよo(^_^)o
Xマスも終わったらあくでしょ?
いつもバイト、はつか れるでしょ?
25日、どうせ暇なら相手してよ
××水族館でサンゴの特別イベントやってるよ
こんどブラックジャックのやりかた教えてね(はぁと』
今日は深夜までシフトが入っていたので、頭が回らなかった。
明日もう一回見ることにしよう。
ああ、そう言えば実家にも帰らないと。
そして、Iには年賀状が届かなかった、それはそうだ、こんな住所の書き方、あり得ない。
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