あるところに事故で両腕両足を失った少年がいました。
しかしその少年は周りの人に心配をかけないためか常に明るい笑顔を絶やしませんでした。
そんな少年も、車椅子からみんながグラウンドを走り回っているのを見ていると、少しさびしそうでした。
そんなある日少年は泥だらけで家に帰ると、興奮を抑えきれないような声で、母親に言いました。
「ねえ、おかあさんすごいんだよ。今日僕みんなと一緒にラグビーをやったんだ。」
母親は驚いてたずねます。
「へえ、よくみんな仲間に入れてくれたねえ。」
少年は笑顔で答えました。
「うん、だって僕はボールの役だったもん」
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