はっきり言えばイキバタは「憑かれやすい人」

2010年7月12日月曜日 ·

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はじめましてこんばんは。
今までロムばっかでしたがやっぱり僕の友人があまりにも
オカルトなので…。

友人は「俺って社会不適合者だよね!」と笑いながらタバコを吸う
現在高校生やり直し中の通称「イキバタ」さん。
行き当たりばったりを略してのあだ名らしい。
実は俺はもう卒業したのだがイキバタはまだ卒業していない。
名前も言えない通信制高校で留年しまくっているのだ…
進級できれば4月から晴れて、高校3年生だ。

とまぁ、イキバタと僕は仲良しだ。
イキバタ個人の話はまた今度できたらします。


イキバタは夜のドライブが大好きだ。
自分の運転じゃなきゃ嫌らしいが。
たいていイキバタのボロ軽自動車の助手席は僕だ。
ちなみにさっき帰ってきた。

今日峠を越えた。道路のね。
でもそこは出るとよくいわれてるスポットでイキバタもあまり好んではいない。
あんまりにもガチなスポットは嫌いらしい。
で、運転しながらタバコを吸っていたイキバタは沈黙して
「…ぬーん…」
と呻きだした。
イキバタが呻くとたいてい良いことがない…

「どうかしたの?」

「ん、ああ、いやー峠を窓開けながら歌って通っちゃったから
なんか憑いてきてるかなって」


はっきり言えばイキバタは「憑かれやすい人」だ。
見えたりはしない。
気配は感じるので印は切れる、らしいが…
ビビりの俺は結構なレベルで怖い。
ちょ、ここ有名すぎる場所だよ…

峠を下る間、イキバタは無言。音楽のボリュームだけを上げた。軽自動車を揺らすロック…と沈黙。

イキバタの無言は
1:生きてないものを感じて不快なとき
2:眠い
かのどちらか…後者であってくれ!と願ったがまだ午前2時、まさかイキバタが眠いなんてことはないだろう。


ふと車は街灯の下に止まった。灰皿が見えなくて危なかったようだった。だが、止まった瞬間に背筋が凍った。

俺でもわかった。ここはやばい。なんでイキバタは止まったんだ。気のせいであってくれとひたすら思った。

「イキバタ…」
「……帰ろう」


イキバタは車を慌てて走らせた。だが、なぜか妙に飛ばさない。先ほどまで80キロで運転していたのにまるで車が重くなったかのように50キロ程度で走っている。
田舎道の直線道路になった瞬間、イキバタは

「お前にはなにもしてやれん!!!」

と叫んだ。
音楽なんか聴こえないくらい。

「だから俺に憑くだけ無駄だ!!!」

正直イキバタが怖くなった。

よくイキバタは「やっぱり生きてても死んでても怒鳴ったらついていきたくなくなるよ~」と言うんだが
こんなにはっきり聞いたのは初めてだった。
今までは「叫んだよ」という報告しか聞いたことがなかったから。

イキバタ宅に到着するとなぜか電気がついている。ドライブ好きなイキバタの兄が帰ってきたのだろうかと思いきや、なんと夜中にも関わらずイキバタの母ちゃんだった。
イキバタの母ちゃんは怖いくらいに若く見える。初対面はお姉さんだと思ったし、正直後妻なのでは、と思っているくらいだ。イキバタもあんまり母とは仲良くないらしいので聞けないんだが。

「あれ、あんたまたどこか行ってたの」

「ドライブ行くって言ったじゃんか」

「え?
さっきあんた帰ってきたわよ?」

チビるかと思った

「…寝ぼけてたんだろ」
「そうかな。お兄ちゃんも帰ってきたから目が覚めちゃって、そしたらあんたが無言で帰ってきてさぁ」

イキバタはそんな母ちゃんを無視しつつ、部屋に向かっていた。部屋に入る前に印を切ったのは見なかったことにする。
部屋はいつもと変わらない。

「連れてきちまったかな。それとも先回りか…低級霊ってやつだろ」

イキバタは部屋に盛り塩をしながら言った。

「車、一気に重くなってさ
あーこりゃなんか乗せたなあと思ったよ
叫んだからいなくなったと思ったんだけどどうやら複数だったみてえだ
ま、その気になればあの車を溜まり場にして廃車にすりゃーいいだろ。人間よりも下手したら動物のほうが頭使うからなぁ。

でも、本当に俺についてきてもなんもしてやれねえのに
「憑き損」だよ、あいつら

カワイソウだよ、カワイソウ」

にやにや話すイキバタが何より怖いと思う。

以上です。
イキバタに関してはいろいろ話があるんですがいらないって意見あったら投下しません
長くてすんませんでした。




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