その愛犬からは血が滴り落ちていた。

2010年3月17日水曜日 ·

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ある所に独身のOL(20代後半)が居ました。
彼女はアパートで愛犬と共に暮らしており、仕事から帰ってはいつもその
愛犬に疲れを癒してもらっています。

愛犬はいつも主人の事をペロペロしてきます。

夜主人が寝ている時、ベッドの下から手や顔をペロペロ舐めて起こしてし
まう事もしばしば。
彼女はそんな愛犬が大好きです。

ー今日も仕事が終わり、家に帰る。
家に着いたものの今日は仕事が忙しかった為、愛犬を構う暇もなくそのま
まベッドで寝てしまいました。

夜中、ふと彼女は目を覚ます。
部屋の中の異様な空気を感じたのか、金縛りの様な感覚に陥った。
真っ暗で何も見えない為、聴覚がやたらと冴え渡る。
するとキッチンの方からポタッ、ポタッ、っと音がする。
彼女は水道の蛇口を閉め忘れたのだと思った。しかし、先ほどから感じる
異様な空気はいまだに感じる。
怖くてたまらなくなっていた所、ベッドの下から愛犬が主人の手を舐めて
きた。
彼女はそのお陰でホッとして、ふたたび眠りに着いた。

翌朝、彼女が台所に行くと・・・惨い姿で死んでいる愛犬が天井に貼りつ
けられていた。

その愛犬からは血が滴り落ちていた。

ポタッ、ポタッ、と。


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