友達(男・女一人ずつ)と三人で車でそのトンネルへ。
しかし、三人とも怖がりで夜の8時過ぎなんて時間に行ったし
トンネル怪談お決まりの途中で停車してなんたらってやつもできなかった。
結局、通過して終わりってその時。
トンネル通過と同時にフロントガラスに
ガツッって音と衝撃。同時に運転してた連れの声にならない声。
すぐさま車止めて見回したら
腕。血だらけの腕。
三人(女友達は半泣)でしばらく途方にくれて「これは警察に連絡か?」なんて話をしていた時、
トンネルの向こうから
「すみませんでしたー!」
って声と小走りに駆け寄ってくる黒い喪服?らしき二人組。
「本当にすみません…なんと言って…」
一人の小柄な男性がなにか話を切り出そうとしたとき、
いつのまにやら半泣きだった女友達がしっかりと
『大丈夫です、上、火葬場ですものね、早く戻してあげてください。こちらは本当に大丈夫ですから…』
「いや、でも…」
『本当に、大丈夫ですから。』
女って肝すわってるなぁ、と妙な感心をしつつ、車に乗り込み発進。
二人組は腕を持ちながらしばらく立ち去る俺たちの車を見ていた。
すると女友達がいきなり大声で狂ったように号泣しだした。
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