私メリーさん

2010年1月12日火曜日 ·

Check
ある日、俺は午後になったあたりから体に妙な違和感を感じてい
た。
しかし霊感の「れ」の字もない俺は、体調でも崩したか
程度に思っていた。
道行く人がたまに俺のほうを見てびっくりするあたり、顔色が非常
によろしくないのかもしれない。
こういうときは酒を飲んで早く寝るに限る。
コンビニで引きつった顔の店員から酒を買い、その日は10時
前には寝た。翌朝、しっかり寝たはずだが体の違和感は消えて
いない。
朝の準備を済ませた後でふと昨日は携帯を朝かばんに入れたっきりで、
一度も出さずに寝てしまったことを思い出しあわててチェックしてみ
た。
・・・・・・・留守電11件、しまった、誰か緊急の用事でも
あったのか、とりあえず再生せねば。
「私メリーさん、今○○駅にいるの」
「私メリーさん、今○○大学の前にいるの」
「私メリーさん、今○○教室の前にいるの」
「私メリーさん、今あなたの後ろにいるの」
「私メリーさん、さっきからあなたの後ろにいるの」
「私メリーさん、あなたの後ろにいるんですけどー、もし
もーし」
「もしもーし、メリーさんですよーいい加減気づいてくだ
さーい」
「うー、一日一回くらいは後ろ見るもんでしょ普通!」
「ほらほら、あのおじさんとかめっちゃ私のこと見てるよ」
「な、なんでうつ伏せで寝るの!いいかげんこっちみなさい
よ・・・」
「えぅ・・・ぐすん・・・・メ、メリーです、この録音きいたら
でいいので後ろみてください」
俺は背後の気配を確認すると、振り向かないで家を出て大学へ向
かった。
その日俺の背後には、半べそかきながら後ろをついてくる少女がい
たらしい。
おわり

「みないでね」
俺が住んでいた町に廃墟があった。
2階建てのアパートみたいな建物で、壁がコンクリートでできていた。
ガラスがほとんど割れていて、壁も汚れてボロボロだったから、地元の人
間でも、あまりこの場所に近づくことはなかったらしい。
ある日俺は、友人と肝試しをすることになって、この廃墟に行くことにし
た。
まだ昼ぐらいだったから、建物の2階まで上がって建物を探索した。
そしたら並んでいる扉のひとつに、文字が書いてあるものがあった。
友人と近づいて確認してみると、扉の前に
「わたしは このさきの へやに いるよ」
と書いてあった。
俺と友人は扉を開けて中に入り、先に進むことにした。
歩いて行くと分かれ道に突き当たって 、壁に
「わたしは ひだり に いるよ」
と書いてあった。
少し怖くなったけれど、俺と友人はそのまま左に進むことにした。
すると両側に部屋があるところに突き当たって、壁に
「あたまは ひだり からだは みぎ」
と書いてあった。
友人はこれを見た瞬間に、半狂乱になって逃げだした。
でも俺はその場所にとどまって、勇気を出して右の部屋に行くことにし
た。
部屋に入り進んでいくと、突き当たりの壁に
「わたしの からだは このしたにいるよ」
と書いてあった。下を見ると
「ひだりの へやから わたしの あたまが きて
るよ うしろ みないでね」
俺は急いで、その部屋の窓から飛び降りて逃げた。
それからはもう、その場所には近づいていない。


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