初めはとても窮屈だと思っていた
人間の手でうまれて、人間の手で育って、
だけどどうして人間なんかに従わなきゃならないんだって
いつも思ってた
ポケモンバトル?コンテスト?
そんなの人間が勝手に作り出した遊びじゃないか
何で俺達が奴らの道具にならなきゃいけない?
おまけにあいつらは自分の都合で俺達を
窮屈なパソコンの中に閉じ込める
野生のポケモンはあんなに自由だというのに、
俺は自分の運命を呪ったね
だから逃がしてもらえると知ったときはせいせいしたよ
これでやっと俺も自由を手に入れられると思った
ポケモンセンターの外に出た途端、外が楽園に見えた
だけど甘かった
あいつの元で、ぬるい環境で育った俺は
野生のルールなんてちっとも知らなかったんだ
そこは弱肉強食の世界
強さだけが真実、強さだけがルール
コンテスト用に育てられた俺のけづやなんて、
ちっとも役に立ちはしなかった
…なあ、誰でもいい、お願いだ
誰か俺を捕まえてくれ
何でも言うことを聞く
ずっとボックスの中に閉じ込められてもいい
もう俺は嫌なんだ!
飢えと、渇きと、肉食ポケモンに怯えながら暮らすのは…
お願いだ…お願いだよ…
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