唐突に夜に目覚めたときの話です。
その日は確か冬の寒い日で、
布団を何枚も重ねてるのにも関わらず凄く寒かったのを覚えています。
でも僕が目覚めたときは、とても暑かったのです。
というよりも布団とは何か違う圧迫感が僕を包み込んでいたのです。
得体の知れないものに対する恐怖に脂汗をかきながら、
おそるおそる布団を捲ると、誰かが僕に抱きついていたのです。
誰ですか、と僕が問いかけると、
「んぅ、お兄ちゃん、なぁに?」
と返してきました。
何故、僕の布団で寝てるのですか?と問いかけたところ、
部屋のベッドの下に何かがいて怖いよ、とほざきだしたのです。
早々に立ち去って欲しい僕は部屋のベッドの下を確かめに行きました。
ベッドの下を覗いた瞬間にハッとしました。
僕は一人っ子だという事を。
0 コメント:
コメントを投稿