ABCの三人は恐怖に陥っていた
それ以降大した手がかりも出てこず、8年が経った。当時12歳。今では立派な成
人
成人式の集まりの際ABCは久しぶりに顔を合わせ、三人で呑み耽った
A「もう一度、学校へ行かないか?今度は夕方じゃなくて、昼に」
何で昼なのか?Cは尋ねた
A「嫌だよ。もう、夕方とか夜とかの学校なんか行きたくない」
Aは半泣きだった。
それでも、学校へは行きたいらしい。ある意味ではDを死なせたのはAだったか
ら
他の二人も同じ気持ちだったから、Aの提案を了承してすぐに学校へ行った。
8年前から馴染みだった教師が居たこともあって、至極すんなりと授業中の校舎
へ入ることができた
あの日以来コンピュータールームは閉鎖されているものの、校舎の中は当時のま
まだった
何気なく授業中の教室を覗いて回る。6—1。四人のクラスを覗いた時、Bが驚
きを声にだした
B「Dがいる!」
授業を受けていた。死んだ日の服装そのままで。授業が終わって休み時間になっ
た時、三人はDに声をかけた
Dは本当にDだった。当時校舎に忍び込んだことも、覚えてるし、一度死んだこ
とも覚えている。そう言った
A「じゃあ、何で当時の格好そのままで生きてるの?」
知りたい?Dが勿体ぶる
B「うん。教えてくれ」
じゃあ、ついてきて。
三人はDの後ろについて行った
数日後、閉鎖されたコンピュータールームから腐臭がすると苦情が入った
用務員が鍵を開ける。目に入ってきたのは、首をつった三人の「少年」。ABC
だった。
彼らはDと全く同じ場所で死んでいた。目の前のパソコンのモニタにはこう記さ
れていた
「うしろからやられた」
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