俺の母方のばあちゃん

2010年1月13日水曜日 ·

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]
投稿日:2009/11/10(火) 00:06:08.85 ID:F4Wqw+6X0
俺の母方のばあちゃん
いつもニコニコしていて、かわいかった。
生んだ子供は四姉妹。娘が全員嫁いだ後は長いこと老夫婦2人暮らしだっ
た。
じいちゃんは20年前に亡くなり、そこから17年ほど1人暮らしだっ
た。
ばあちゃんは3年前に亡くなった。92歳だった。
長い間1人で寂しかったと思う。けどいつもニコニコして、そんな事は一
言も言わなかった。
火葬が終わり、親戚一同で遺品の整理をしている時に古い手紙の束が見つ
かった。
母たち--ばあちゃんの娘たち--は宛名を見て「戦時中の父さ
ん(俺のじいちゃん)への手紙だ」と騒いでいた。
親戚一同でじいちゃんへのラブレターみたいなものだと思ってやいのやい
のと冷やかした。
俺の母がそのうちの1通を音読し始めた。
「(じいちゃんの名前)さんへ。今日(俺のおばちゃん
の名前)が風邪をひきました。
豪雪で腰まで雪が積もり、電車も動かないので隣町(余裕で10
キロ以上ある)まで背負って行きましたが
お医者様はお休みでした。大事な娘を診てもらう事すら出来ないので
しょうか。
このような戦争は早く終わって欲しいです。」
母さん、最後のほう、声かすれて読めなかった。親戚みんなも泣いてた。
俺も泣いてた。
他の手紙も、全部、全部、娘--俺の母やおばさんたち--の事
ばかりだった。
ばあちゃんが考えてたのは、ずーっと自分の子供の事だった。
俺は誓う。
もし俺の子供が風邪をひいたら、豪雪の中だろうと何十キロでも歩くと。
年を取ったらばあちゃんみたいな人間になると。


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